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名前あかね
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夢の記憶
実家の母が、どこかのイタリアンレストランから出前をとってくれた。

出前を持ってきた人に「5万円です」

と言われて、5万円を払っていた。

それを遠くで見ていた私は

「お母さんにあんなに使わせてしもた
申し訳ないなあ」

と思っていた。


場面が変わり、どこかのパン屋さんで
次男といっしょにパンを買っていた。

いろんなパンがあったけど、どれも一個900円もした。

たけーーーよう買わんわ

と思っていた。


場面が変わり

二階に行こうと思ったら階段が途中からなかった。

夫がない部分に板をおいて、紙テープでくっつけようとしていた。

変な夢





諦観
私に二人目の弟ができたことを

喜びながら坂道をかけ上っていた。

電話をしている萩原健一の横を通っていった。

途中何度も靴がぬげた。そのたび靴をはきなおしてまた駆け上っていった。

大仏さんの頭みたいにぶつぶつがいっぱいついている坂道だった。

坂道を上りつめたところに神社があって

大勢の人々が手を合せて拝んでいた。

私は最前列のちょうどお賽銭箱の前に並んだ。

「やのまる〜」

となつかしい友人のニックネームを叫ぶと

どこからともなくその友人が現れて、私のとなりに来た。

なつかしかった。生きてたんや!!

やのまるは、行方不明になった時のまんまの22歳の彼女だった。


「Kくんと話しつけておいてあげたよ。今度こそ、うまいことやりや」

彼女はにこにこして私に言った


「ありがとう、でももうええねん、あきらめたは、あの子は私に脈なしや、もう話すこともないし、帰るわ」

と言っていた。


Kくんは神社の階段を降りたあたりに、大きなバイクといっしょにいることが気配でわかった。

もちろん顔を見たわけではない。

気配でわかっていただけだ。

夢の中でさえ彼は一度も私に顔を見せない。


私はその場所に行かなかった。行きたいとも想わなかった。


私は夢の中でさえ、すでにもうなにもかもあきらめていたのだ。

















有料移動式トイレ
有料移動式トイレを運ぶ仕事をしている夢を見た。

必要であろうと思われる場所に有料トイレを運ぶ仕事のだった。

給料は、利用してくれた人の数の料金がもらえるはずだった。

でも、誰も利用してくれなかった。


それなのに夢の中の私は、

「もっともうかってくれなくては困る。生活できない」

と、その有料移動式トイレを運びながら、ぼやき続けていたのである。






あああ。

できればもっとステキな夢を見たかった。


せめて夢くらい。


泣きながら歯を磨き続けた
泣きながら歯を磨いていたら、のりピーが来て、にこにこしながら、

「あなたがあのグループから抜けたのはとてもよかったと思うわ。あなたがぬけた後、彼女が女王気取りよ、おかげで朝の学食の雰囲気は最悪」

と、話しかけてきた。


グループって何?

彼女って誰?


わけのわからないままに、そのまま私は、泣きながら歯を磨き続けた。


泣きながら歯を磨いている自分の顔を鏡で見ながら歯を磨き続けていると、

眼帯をしたその人が私のうしろを通るところが鏡に映った。


私は鏡に映ったその人に向かって

心の中で「さよなら」と声をかけていた。

私は知っていた。

もう二度とその人に会うことはないのだということを。

鏡を通してのほんの一瞬の再会だった。

それでも私は

ふりかえることもなく

泣きながら歯を磨き続けていた



その人は私に気づくこともなく

私の後ろを通り過ぎていった



ふと洗面台に目をやると、そこには眼帯が置き忘れてあった。


たぶんあの人の眼帯に違いない

そう思っていた


それでもあいかわらず

私は

泣きながら


歯を磨き続けていたのである。




目が覚めて、窓の外を見ると、青い所がひとつない灰色一色の空が広がっていた。


さみしさに苦しめられるということを

久しぶりに知った朝だった。


読書感想文 「読み書きバトル」
読書感想文読み書きバトルに参加した。

制限時間内でどれだけたくさんの本の感想文を上手にかけるかを競うコンテストだった。

私の対戦相手は、原始人のようにひげもじゃの男だった。

合図のコングとともに、競技が始まった。

山積みにされた本を猛烈なスピードで読んで、その感想を原稿用紙にこれまた猛烈なスピードで書き綴ってゆかねばならなかった。

私の対戦相手は、猛烈な勢いで本を読破し、目にもとまらぬ早ざ技で感想文を書きなぐっていった。

むむむ。なんという荒っぽい読み方、荒っぽい書き方、でも着実に数はこなしていた。

おーーこれぞまさに野生の脅威だ!!


などと感心している場合ではなかった。私もがんばらないと。


でも、過酷だ。過酷な競技だった。

あせって、本の活字がなかなか頭に入ってきてくれなかった。


感想文どころではない。

仕方ないので、原稿用紙の余白を全て「感動した!」で埋めていくことにした。

目にもとまらぬ早わざで、


感動した。感動した。感動した。感動した。と書き続けていった。


右手が腱鞘炎になるほど、「感動した」の文字を書き続けたのである。


でも、勝敗がわかる前に目が覚めた。


ちゃんちゃん♪



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