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名前
kzzzo
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性別
男
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東京
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A型
星座
獅子座
毎日、よく書き続けたものだ。‥長く書いていると日記もタネ切れに
なり勝ちだ。
どんな小さな事でも、自分の心のカタルシスのために、書きたいことを率直に並べていこうかと…
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2004年09月30日 クソッ!やはり台風21号が首を振った!
★★★
大陸へ抜ければいいと思っていた台風21号が、またもや高気圧の谷間を縫って迂ってきた。
通り道の沖縄・九州・四国などの人たちは全く大変だな。
東京は、どうやら今年は大型台風の直撃を免れてきたのはラッキーだが…。いぎ旅行へ出掛けるとなれば、ハラハラさせられる。東伊豆の宿は、すでに予約してしまったし、台風だといっても鉄道の動く限りはキャンセルもし難いものだ。
やはり、こんなに発生の多い台風シーズンには、旅行などは避けた方が賢明なのかな。宿に着いても、暴風・豪雨で外出不能なんてやり切れない(しかも、たいていの宿は10時には、追い出されてしまうのだから)‥
今までの旅行で台風に閉じこめられたのは、ニューカレドニアで四日間‥ここの台風は居座って動く気配がないし、停電の上、海岸沿いのホテルの一室は、暴風が窓を叩き、椰子の実はパラパラ降ってくる有様で散々な目に遭った。
こんな時にはイライラしても体に悪い「ホテルライフ」と無理して割り切ったら、蝋燭暮らしもロマンチックに思えたのだったが。五日目に、水の一面に溜まった滑走路から、バヌアツ行きの飛行機か゜飛び立ってくれてホッとした。うって変わってバヌアツは快晴!辛うじて海で遊べた。
沖縄本島で台風に遭ったときは、惨めだった…帰りの飛行機を予約し直すのに、朝五時起きでカウンターに駆けつけて、並んで長時間待つ‥これで今までの楽しかったことが一度に消し飛んでしまったような気がした。与論島で一回、八丈島で一回、台風銀座の日本では、夏場の旅は慎重に計画しないと…
運良く、台風21号は、サッと通り抜けたらしい。東伊豆の天気は快晴とはいかなくとも、雨は降らないだろう。
明日は「都民の日」、
以前なら、児童と共に、教職に携わる人たちも休日だったのに、
今では、休暇を取らなければ、児童・生徒のいない学校でゴチョゴチョ仕事だ。
東伊豆は、この日は平日扱いだから、「露天風呂付き部屋」も、少しは安く泊まれる。
妻は休暇を1日取ってくれた。夫婦二人のたまの旅行、なるべく台風も避けてくれよな!
★★★
AM 05:58:34 |
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[日記]
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2004年09月29日 バリ島旅行の変な土産…
★★★
旅行の土産はなんと言っても、自分が撮った写真の数々が一番なのかな。
旅行から帰ってから、急に急性胃腸炎で、十日ほども入院するハメになり、
他の土産品を開くこともしなかった。
昨日、バリ島で泊まった二件のホテルから、丁寧な封筒入り礼状が届きビックリしてしまった(今まで、多くの海外のホテルに宿泊したが、こんな丁寧な宿はどこにも無かったから…)
一通は英語で、一通は日本語「バリ島に、またおいでの節は、フロント〇〇に直接連絡下さい。良い部屋をご案内致します」というのが大略…インドネシアからの便ともなれば、チョッと感動するな。
なんとなく来年も、バリ島の同じホテルに泊まる気分になってしまい…放置しておいた土産の品々を開封して並べ、ジックリ眺めようと思い始めた。
まずは、☆銀細工の踊り子の透かし彫り…木製の枠の中の赤色に、銀の線で表された二人の踊り子がとても美しい。
☆バリの彫刻村で買った木彫りの「米の女神ベビスリーの像」が一番の買い物かな。大きな彫刻の店に現地ガイドに連れて行かれた。中には、店の娘と思われる感じの良い人が、自由に写真を撮らせてくれた。大きく個性的な作品が並ぶ店。三万円の値段をだいぶ値引きしてくれたのだが…
☆二枚の絵画…チョツとガメツイ絵画村の印象は良くなかった。「芸術より金儲けカヨ!!」と内心腹が立てたりしたが、包装を解いて眺めてみると「買ってきて良かったな」という思いが…一枚は二匹の聖獣バロンが向き合っている図、一枚は、熱帯バリの自然をロマンチックに表した小作品。
☆30センチほどの木製の箸入れは、観光名所ライステラスで、千円、千円と物売りに押しつけられたものだが…よくよく見れば面白い。蓋には立体的なカエルとトカゲが向き合い、綺麗な花模様もある。引き蓋を開けると4膳の箸、先端に怪獣然とした彫刻が…
☆木彫りの猫二匹、バリ島には、猫の木彫りの土産品が多い。バカ長いシッポを立てた黒とオレンジ模様の猫、ウイスキー瓶を抱えているマンガチックな表情の猫…店員がしつっこく付いて回るので「エイ!面倒」とばかり、妻が選んだ品物だが、ジックリ見れば悪くもないな。
☆亀の縫い取りのあるアルバム。表紙が立体的で一見豪華なのだが、中は、四隅に写真を挟み込む形式、写真の大きさを、アルバムに合わせないと実用にならないな。
とにかく、大変な思いで出掛ける海外の旅、
土産は自分たちのためにだけ買うことにしている。
(人に買う土産を選ぶのは、神経と時間をすり減らすだけだ)
‥土産を開きながら、「短い人生は、思い出作りの旅なのかも…」
となぜかシミジミとした気分に陥ってしまった。
★★★
PM 03:20:46 |
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[日記]
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2004年09月28日 外国マツタケと似非温泉と…
★★★
日本産のマツタケは、いつのまにか遙か遠くなってしまった。
なんだか寂しい世の中になったものだな。
地方のマツタケの産地の道路沿いに「産地直売マツタケ」なんて看板が出ているのだが、地元タクシーの運転手によれば「殆どは中国からの、輸入物ですよ」と言う。
広告・宣伝も全く信用に値しないこの頃、温泉まで「沸かし湯かな」「塩素の臭いがきついな」「効能書きなどでたらめ?」などと、疑いながら湯に浸かる味気なさ。
高い宿代を支払って、湯の臭いを確かめたり、排水口を確認したり…バカバカしくて思わず自嘲してしまうのである。
この頃、「秘湯を守る宿」などがバカ人気になってしまい、宿泊料もバーンと高騰し、土日など予約が全く取れなくなってしまった。「掛け流しの湯の宿」がTVや雑誌で喧伝されると、いままで行っていた宿も、儲けのチャンスといろいろ動いているらしい。
「秘湯」と名付けられた宿の露天風呂は、川沿いなどの狭い湯船が多く、入浴客でゴッタがえせば、まるで昔の銭湯さながらの混雑…
それに加えて、男女混浴なんて言ったら、手ぬぐいで股をシッカリ押さえ、右往左往してしまう。自分などのガン患者が、ノンビリ浸かる雰囲気では全くない。
マツタケだって、初めから「カナダ産マツタケ」と分かれば、それなりに香りはいいし、味も日本産にひけはとらない。
夕べ妻が三本のカナダマツタケを料理してくれた。「土瓶蒸し」「焼き松茸」で初秋の味覚として十分堪能できた。温泉もこれと同じ感覚で行けば、神経質に湯まで吟味することはない「循環風呂」「殺菌風呂」でも、宿の雰囲気がよく、接待が行き届いていれば…
夕べ妻が伊豆のかっての常宿を予約してくれた。「長い病院生活から退院後、初めての温泉になるのかな?」と露天風呂付きの部屋を…(マル桶でも木風呂でも、専用露天風呂が部屋にあればいうこと無し)
ここは、伊東駅から歩いても10分程で行ける老舗の宿だ。一泊〇〇円は高いが、久しぶりに行くのだからこれでOKだな。
朝早く出て、大室山〜サボテン公園などお決まりの散策をしてPM2:00には、宿に入ってノンビリしたい。
外国マツタケを喰わそうが、
似非温泉だろうが、
宿の雰囲気と広い大風呂と接客サービスが良ければ、それでいい。
掛け流しの狭い風呂で男たちが犇めいていたら、
まるでキノコの展示会??さながらになってしまいロマンも何もありはしないよ。
★★★
AM 08:03:23 |
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[日記]
■
2004年09月27日 砂漠の王国「ヨルダン」8000年の歴史
★★★
世田谷美術館で、「ヨルダン展」が始まった。
死海のほとりの砂漠の国で、首都はアンマンぐらいのことしか知らなかったので…
出掛けてみた。
世田谷の用賀町は美しい環境の町、遊歩道が整い美術館の中も広々と快適だ。駅から歩いて20分弱でたどり着くが、バスがガラガラなので乗っていった。
エッ!こんなに人出が少ないとは、予想していなかったな。「ヨルダン王国との国交50年記念の展示会」にしては、チョッと寂しすぎるかな。
一番の目玉は、「アイン・ガザルの双頭の胸像」(BC7300〜6500)という驚くほど古いものだ。なぜか、人の住まない廃屋の床下に埋められたように発見され、その数32体に及ぶという。
葦を束ねた所に石灰の漆喰を塗って着色・象嵌で仕上げられている。一つの胴体からニューと伸びる二つの首と不思議な顔…何のために廃屋の床に埋められたかは、不明(祖先崇拝、悪霊払いの人形、アイン・ガザルの神々などいろいろな説があるらしい)
旧石器時代〜青銅器時代〜鉄器時代〜ヘレニズム時代〜ローマ時代〜ビザンツ時代〜イスラーム・ウマイヤ朝時代と、部屋ごとに区切られ、ヨルダンの歴史がよく分かる構成だった。
最後の部屋は、ベドウィンと呼ばれる遊牧の民の暮らしと衣装やアブドッラー一世のゆかりの品物の数々の展示…サアーッと見ても、ヨルダン王国の歴史と現状がよく理解できる展示会だった。
ここの広い庭園の端にレストランがあったので、セットメニューの昼食をノンビリ食べていたら、なんとなくヨーロッパにでもいるような錯覚に捕らわれてしまった。
東京上野の「トルコ展」「大英博物館展」「エジプト展」
など押し寄せる人並みに辟易し鑑賞など吹っ飛んで、
サーッと見るにも、酷い疲労感…
ノンビリと何回も立ち戻ってみられる「ヨルダン展」は、
心の癒しにもなったのである。
★★★
AM 09:36:02 |
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[日記]
■
2004年09月26日 バリ島のホームページ
★★★
ガン患者で、急性胃腸炎となれば、回復は遅々として捗らない。
焦ったところでどうにもならないのだが…
とにかく気分が暗く落ち込むことを避けなければならない。
…貴重な一日一日を、暗い嘆息で過ごすなんて、愚の骨頂とは、分かっていても、人の心は複雑怪奇…浮かんだり、沈んだり…
PCに向かって、ゴチョゴチョやる気があるうちは、割と気分が紛れるのは、一つの救いかな。急性胃腸炎で、緊急入院になってしまった遠因は、やはり「バリ島旅行」だったのたろうか?。
バリ島で撮った写真を眺めると、期待はずれの画像ばかり、バカチヨンカメラだけを持って行ったことに悔いが残る。ガックリしながらもHPのなんページかを作り始めているのだが…
「バリ島日記」「妖怪の里バリ島」「バリ島のHOTELフォーシーズンズ」「バリ島の観光地」の四つは、すでにアップ(いい加減に作っても、後で手を加えようと自分に弁解しながら)
今日から、最後になる「バリ島の芸術村&祭り」のページを、少しずつ手がけていこう。人様に見て貰うという感覚は全く無く、「自分で楽しめばいい」という勝手者のHPだから気楽なものさ。
このHPのお陰で、一つの旅行も長い間、余韻を引きずりながらポツポツと楽しめるのは、いいものだ…ラジカセでコリンタン&アンクルン音楽を聴きながら(竹の楽器がこんなにも優しく心に癒しを与えるとは驚き)マッタリ気分で。
…ガン患者になってから、人様との交流が極めて面倒に思え、空しい言葉のやり取りにもウンザリしてきた自分にとって、PCの前に座って、自分のHPに関わるのが鬱積していく暗い気分からの逃げ場の一つなのかもね。
…身体が病魔に冒され、行動範囲が狭まるにつれて、
その代わりになるプラスアルファーを探すことは、極めて大事なことだ。
一眼デジカメでベランダの花を撮ったり、
秋の雲の佇まいに目を向けたり‥
これからも少しでも楽しい事を自分で探していくことだな…
★★★
AM 07:13:59 |
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[日記]
■
2004年09月25日 病後には無理だった!たちまち鬱々の心に
★★★
夕べは、新白河駅前のホテル・サンルートのベッドで、
目が冴えて一睡も出来なかった。
(退院日が浅くの精神不安定と、慣れないフワフワ枕のせいかな)
しかも、起き抜けでフラフラしていたのだが、妻が子どもの頃を過ごした小峰城趾に行きたいのだろうと思い、散歩に出掛けた。
鈍行列車はガラガラで、扉の開け閉めもボタン式…たった一駅だが、車窓に広がる昔ながらの風景が目にしみた。案山子が刈り入れ寸前の田んぼにニョキニョキ立っているのが、面白く新鮮に感じられた。
城趾には、殆ど人影はない…裏手のバラ園は、雨上がりに濡れた薔薇たちがキラリと露をひからせていた‥赤・黄色・白‥数は初夏の園ほどでは無いが、誰もいないバラの小道を散策出来ることが嬉しかった。
城の櫓の見えるベンチに腰を掛けていると、いつしか時間が止まってしまったような…暗く印象づけられてしまった養老施設に蠢く半痴呆の老人達の無機質な顔々が次第に遠ざかり、バラの印象と入れ替わっていくような気分になったのだが…。
…ホテルに帰るとグッタリして、もう一度、「ひもろぎ園」へ顔を出す気力がない。妻だけがひとり母に再び逢いにでかた。
自分はチェックアウトを一時までに伸ばして貰いベッドにひっくり返った。「病後に出掛けてくるのは、少々早かったのだろうか?」とウトウトして過ごしてしまった。…やはり、夢には口をポカーンと開いた老人達の朧気な顔々が浮かんでは消えた。
PM2:00過ぎの新幹線の座席に座ったとき、心の疲れが一度に押し寄せ、
鬱々の陰湿な影がまともな感性を囓り始めていた。
「やはり、当分「閉じこもり的」な暮らしをするのが一番なのかな」
とガン患者の自分を改めて自覚してしまった白河行きだった。
★★★
AM 08:15:07 |
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[日記]
■
2004年09月24日 福島白河の小さな秋
★★★
体の調子は良くないのだが、自分より辛い立場で頑張っている義母の
見舞いに、新幹線に乗る。チョッとフラフラするのだが…
(随分、逢っていない。こちらが入院ばかりだからな)
義母は、半身不随で言語も失ってしまっているが、意識ははっきりしている。(ガン患者の自分より大変な暮らしだ)今は、特別老人施設で暮らす身なのだ。
新白河を降りて、バスの車窓から見える田園の小さな秋…見とれている間もなく、10分ほどで「関山口」のバス停に到着…徒歩10分ほど歩く…道ばたに野菊・キリン草・アザミの花、柿の実・彼岸花・ススキの群落…「なんて秋の白河は綺麗なのだろうか」と感動しながら。
田んぼには、稲穂が一面に首を垂れ、黄金色に日を浴びて輝いている。この辺は、人手で刈り入れをするらしく、一家総出で田んぼを動き回る人影。イネの束を一本の柱の周りに積み上げて干している。(このあたりでは、このやり方をなんと呼ぶのか、聞いてみたくなった)
義母は、他の老人達五、六人と、テーブルを囲んでダンゴを捏ねていた。お月見のダンゴ作りなのだとか。片手だけしか使えない義母は、手を出したがらない。
こちらも、半痴呆の人たちもいる集団にいると、気分が落ち込んでくる。「いずれ人はみな遅かれ早かれ、同じ道を辿るのか」と。やがて、厚生病院の婦長をしている義妹も到着したので、三人で車いすを押しながら義母の散歩だ。
農道には、コスモスの群落、蛙がピヨンと跳ね、赤とんぼが頭上に舞う。右手はイネがタワワに実る田んぼが続く。紫のシオンの大きな群落があって感激「こんなの初めて見たな」と記念撮影など…
しかし、ホテルに帰ったころには、心身共に疲れはててしまった。
和風レストランでコース料理を取ったが、食は進まず…
やはり、人の見舞いをするほど、
病気は回復しては、いなかったのだ…
★★★
AM 08:19:23 |
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[日記]
■
2004年09月23日 失ってから分かる「自由」の有り難さ
★★★
…人に気兼ねなくTV番組が見られ、
トイレにもいつでも自由に行ける有り難み…
こんなバカげた当たり前のことに感謝出来るのは、
入院生活を味わったからこそだ。
ベランダに風に揺れて咲く、コスモスのビンク・赤・白まで、退院を祝ってくれているように、笑顔?に見えるから奇妙である。北側・東側のベランダをフラフラ歩いてみると、マツムシソウ、秋の薔薇たち、ラベンダーの花たちが咲いている。忙しい中、妻の手入れが良かったのだろう。
淀んだ水槽の中にいる4匹のメダカの子どもが、ホテイアオイの根もについたアオミドロの藻の中に、元気で顔を覗かせていたのには、ホッとした。
…半年間、個室に缶詰状態だった抗ガン剤点滴の大変さに比べ、僅か十日間の入院だったが、とても長く感じられた。それに伴って、散らかったわが家でも、天国、天国と舞い上がっている自分…
暫く振りに触るPC…「バリ島旅日記」と「妖怪のふる里バリ島」の2ページは、HPの中に取り入れたが、続きの「バリ島のホテル・フオーシーズンズ」は作りかけたままダウンしてしまったのだ。
…退院と言っても、直ぐに屋外を散策したり、旅に出掛けたり出来るほど回復したわけでもない。PCなどに張り付いて、ジーッとしている方が無難なのだろう。今までの旅を纏めた「手作り旅のホームページ」というタイトルのHPのカウンターが、入院中80000を越えていた。
さて、ノソノソと公開日記を書いてみたり、HPのページに手を加えたりして、楽しみの一つにでもしていく他はなさそうだな。
長い病院暮らしの後には、
自宅の身の回りのモロモロも新鮮に見え、
気分もルンルンしているのだが、やがて、
時が経過して行くにつれ、不平不満が溢れだしてくるものだ。
「人間何にでも慣れてしまう」。
いつまでも、今の感謝の気分を持ち続けたいもの…
★★★
AM 09:29:58 |
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[日記]
■
2004年09月22日 退院!退院バンザーイ
★★★
入院十日でやっと退院だ!!
朝から、ワクワクして落ち着かない。枕頭台の荷物をガサゴソと片付け始める。
昔の歌が口に出る「♪♪…狭いながらも楽しいわが家、愛の光の住むところ♪」
…妻の迎えはPM3:00頃…朝飯は、相変わらずのお粥…だが、今朝は味までことさら美味に感じられるのだから、気分というのは大きなものだ。一階に降りて、会計の窓口に寄り、入院費を精算した。3万450円とはいかにも安い。
内科の看護婦に言ったら「大部屋はタダですから」と笑って言った。個室に入院していた時の毎月の支払いは50万円平均、半年いたから、ざっと300万円(生命保険に入っていないから、全て自己負担)、アア、口惜しいが命の値段と思えば仕方ないか!
それにしても、個室にはトイレもないし、一日12000円は庶民には高いな。便利なのはね消灯しないでTVがみられること、専用電話があることぐらいかな。
また、個室で老人患者が大声で喚いている「カアチャン!オーイ!オーイ」この老人だって体が元気な頃には、人に好かれた好々爺だったかも知れない。きっと、人間には、善も悪も本来的には無いのかも…
美的行動も、醜悪な行動も、その時の追い込まれている環境で変化していくものなのだろう。昨日の好々爺も、金にせっぱ詰まれば、凶悪なジジイに変貌したり…「人間の行動は、置かれた環境の関数の様なものだな」と思いながら、またベッドに横になった。
退院といっても、ピンシャンとした健康人になったわけじゃない。腹はまだまだ変な感じだし、悪性リンパ腫のタネは、下腹部にガッチリと息づいているのだ。不安と喜びが交差した退院なのだが…
午後、予定より早く、妻が迎えに来てくれた。荷物を全部持って貰い病院の外に出ると、眩しく、ムッとする外気で、足下がフラフラする。幸い、JR総武線の座席を確保できてホッとした。
わが家の3LDKのマンションにたどり着いて、バッタリ懐かしい布団の上に倒れ込むことしばし…
「ああ、わが家は、狭くても、散らかっていても、いいものだなあ」という感慨が湧いてきた。
70平米のベランダに出てみると、季節の花がチラホラと見えて心和む。
二匹の亀がバタバタと懐かしげに近寄ってきた。
ひとつまみの餌を与えながら、「これで、暫くは、辛い入院生活とはお別れだな」と…
★★★
AM 08:14:47 |
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[日記]
■
2004年09月21日 明日退院!ハリーポッター読み終えるぞ
★★★
入院九日目…朝、担当医師がカーテンの隙間から入ってきて、ベッドサイドに立った。
腹をアチコチ押しながら、「点滴は、もうオシマイにしましよう」といってから「明日、退院でもイイですよ」…
「えっ!やったバンザイ!」と思わず口に出た。
…「10月の予約は、血液内科の東田先生で予約しておきます」「腹の具合が悪いですから、先生の予約も欲しいです」「ぼくは予約が一杯で…でも、考えて置きましょう」…
結局、10月の半ばに、血液の医師と消化器専門のこの内田先生の予約が取れて一安心。「退院だ!退院だ」ルンルンした気分で一階に下りていった。煙草を吸いながら、顔見知りに「明日は退院」と宣伝した。「良かったですね」「おめでとう」。
レストランに入って、今まで押さえていた「コーヒーフロート&ハバロア」を注文して一人で食った。ついでに「コーヒーゼリー」食べたら腹がチクチクしてきてしまった。
ベッドにひっくり返って、「ハリーポッターと不死鳥の騎士団下」を夢中で読み始めたら、物語は俄然エキサイティングになってきた。「これは、素晴らしい映画になるな」
ハグリッドの弟の背丈5メートルの巨人グロウブの登場、ハーマイオニーの機敏な活躍、魔法省の秘密の予言の部屋、猛烈な「死喰い人」連中との死闘、ルシウス・マルフォイの登場とシリウスの死…ついには、ヴォルデモートとダンブルドアとの壮絶なバトル…
憎たらしいガマガエルのオバハン「アンブリッジ」は、ケンタウルスの軍団に連れ去られ放心状態で医務室に横たわり、ついには、魔法学校から幽霊ピーブズたちに、殴られながら学校から追い出される。…そして、ポッターの額の傷の隠された意味が、ダンブルドアによって明かされる…
…ハリポターは、スリリングで面白かったし、
明日は、懐かしいわが家に戻ることが出来る。明日、妻が職場を早退して、午後から、迎えに来てくれるという。
そして、悟った。
どんなに美しいバリ島のホテルの部屋よりも、
3LDKのわが家が最高なのだということを…
★★★
AM 08:06:07 |
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[日記]
■
2004年09月20日 「ハリーポッターと不死鳥の騎士団」で時間稼ぎ
★★★
入院八日目…これだけベツドに張り付いた暮らしを続けると、
筋肉は退化し体は萎びていくのが分かる。
ピンチピンチだな。
妻が以前に、錦糸町の書店に予約しておいたハリポタの本を取ってきてくれた。ヘェ!バカに厚い上下だ。予約に付いてくるオマケグッズはいい物は、既に無く、「百味ビーンズ」だったが、綺麗な飴の数々…
…細かい字を読むのは疲れるし、仰向けで読むのは、本があまりにも重い。ポツラポツラと退屈しのぎに読んでいった。ホグワーツ魔法学校が、段々と魔法省から派遣されたガマガエルのオバハン「アンブリッジ」に乗っ取られていく過程を読んでいて、ゴチャラゴチャラで頭が混乱した「エッ!コレジャ映画にはなりがたいな」という思いが…
ハグリッド、ダンブルドアまで、魔法省の策略で追い出されるとは?…ついには疲れてしまって、下巻は明日からだな。
病室のベッドには、貸し出されたTVが付いている。1000円でカードを買って差し込むと、イヤホーンを耳にして見られるのだが、カードの数字がみるみる980〜670と減っていくのだから、ゆっくりした気分では見られない。
それに、消灯時間がPM9:30だから、その後はTV画面の輝きもダメ…暗闇で寝付けるまで
ウスボンヤリとしていのだ。隣の爺さまの鼾・寝言、ゴソゴソでなかなか寝付かれない。結局、夜中にウトウトとするのだが、たいていは不吉な夢に揺さぶられてしまうのだ。
…夜中に足音を忍ばせて、遠いトイレに通う…トイレは明るいのだが、男の小便場は、液体でびしょ濡れ…半痴呆の老人がヤミクモ小便をするのかな。こんな所で滑って頭でも打ったら、救いがないよ。
…早く、家に帰って、カード無しのテレビ、自分だけのトイレに入りたいという思いが
湧きあがって、どうしようもなく侘びしくなってしまった。
また、カラッポの個室があった。
一つの掛け替えのない命が消えていったのかも…
内科病棟は果てしなく暗い。
★★★
PM 05:50:45 |
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[日記]
■
2004年09月19日 ガンの転移かと不安が過ぎる日
★★★
入院七日目…なかなか思うように快方に向かわない。
こんな時、ガン患者は、悪い方へ悪い方へと考えが落ち込んでいく。
「ガンが転移しているのではないか?大腸ガン、肺ガン!」そうなったら最後だ。それにしても「急性胃腸炎位でこんなに、治らないものなのか?」「コレラ・赤痢?」
医師にチョツと言ってみたら「バカなことは考えない事ですよ」…そう言われれば余計気になってしまう。…第一もう一週間、点滴続きなのだ。Positive-Thinkingだとか、プラス思考だとか、ピンピンしている健康な人に言われても、心には染みはしないよ。
見舞客が簡単に「頑張れよ」と簡単に声を掛けられるほど嫌なことはない。ガンと向き合って半年入院、八回の抗ガン剤の点滴…今更、何を頑張れと…
バリ島の旅で、結果は入院生活…病床で「バリ島の余韻」を楽しまなければ(これがプラス志向になるのかも)と、インドネシア音楽をMDに入れておいた。
JTBの現地ガイド「カトマニさん」にプレゼントされた竹の楽器の音楽だ。コリンタン&アンクルンと言う繊細な楽器。Bengawan-SoloとSing-sing-Soなんて曲を聴いていたら、心の不安がいつの間にか、鎮まっていった。
…楽しい思い出というのはいいものだな(長く短い人生は、良い思い出作りのたびなのかなあ)熱帯のジャングルの中のフォーシーズンズ・バリ・アット・サヤンHOTELの豪華なビラタイプの部屋…バリ・アット・ジンバランベイの不思議で怪奇な部屋…
JTBガイドと回った沢山の寺院・キンタマーニの風景・ライステラスの緑・芸術村の数々…病室を離れて頭が巡る巡る…「青年カトマニさんは首都ジャカルタの出身だから、イスラム教の信者…ヒンドゥー教が殆どのバリ島で、暮らすのは大変だろうな。奥さんが日本人だから、大きな助けになっているに違いない」…
…MD曲は90分以上続く、
巻き戻し繰り返して聞いていたら、
いつの間にか、窓には夕暮れが迫ってきた。
クヨクヨ考えたって、自分の運命が変わる訳じゃない。
一日一日の生きている自分を大事にしなけりゃねぇ…
★★★
AM 06:34:18 |
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2004年09月18日 繊細な精神科の患者さん
★★★
入院六日目…点滴をぶら下げながら、昼飯を食べる。
何度もの「点滴漏れ、針の刺し直し」で腕の各所が張れてしまった。
点滴針の差し直しは、看護婦には出来ない。
当直医師を呼ぶが、なかなか現れない。
薄いお粥とジャガイモのみそ汁、ハンペンの煮物、ゼリーヨーグルト…この病院は、丁寧だ。綺麗な献立表が付いているし、献立のチョイスまでできるシステム。これでも、ワガママ患者は、ブウブウ陰でブータレている。
特に、イバリンボ爺さま患者は、たいした用事が無くても、ナースコールのスイッチを押し続け、その度に看護婦が飛んでいく。この病院がかかりつけになっている自分にとってこういう患者には、心底腹が立つ…謙虚&感謝の気持ちが全くないのだ。
残念なことに、神経の図太いバカオヤジの方が、回復が早いのには、余計割り切れなくムカツイてしまう。そう言えば優し過ぎる繊細さの持ち主が、精神科の患者には多い。鬱病になどなって入院している人たちは、荒れ果てた浮き世の人間関係に耐えられないセンシブルな感性の持ち主なのだと気が付いた。
ガンによる半年の入院生活の間、喫煙室で出会い、話をした精神科の患者さん達は、七、八人…みんな人一倍思いやりの深い繊細な感性の持ち主だったな。…高校の教師・平凡な主婦・普通のOLさん…病名は知らないが、長い病院生活を送ってい人が多い。
…今日も、元気そうな中年女性と煙草を吸いながら、ポツポツ喋りあった「私は、何でもやりすぎるから、精神科にいるのよ」…ニコニコと快活・明瞭…でも、どこかに暗い影がありそうな。
…以前、喋りあった精神科の人たちは、退隠して今はいない。どう暮らしているのか?ふと気がかりにもなった。
…ベッドに戻って、朝刊をバラバラと…
なんとびっしり「人殺しの犯罪の羅列」…
親殺し・子ども殺し・保険金殺人・金目当てのいわれない殺人
…モラルの完全喪失の人間がウヨウヨだな。
これじゃ、まともな神経の持ち主は、生きがたくなるはずだなあ…
★★★
AM 07:11:51 |
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2004年09月17日 追い込まれて初めて知る「感謝!」
★★★
入院五日目…やっと最低のお粥が食べられた。
白い汁に米粒が浮いている程度の米汁スープ。
急性胃腸炎だってそう簡単には治らない。
点滴は相変わらず、AM9時〜PM2時まで続く‥
管を外してもらうと、ホッと自由を感じて
しばしルンルン気分になる。
両手が使えるとは、こんな自由なんだ!…人間は、追い込まれて初めて、基本的な生命の営みに感謝の気持ちが持てる。日常のありふれたこと「歩けること」「食べられること」「喋れること」「自分で排泄できること」etc…
内科病棟のアチコチに、こんな基本的な機能を失った老人達が、ベッドにただ横たわっている。自分の意思でどうにも出来なくなった人間の肉体…その悲しさ・絶望が自分にも伝わってくる。
自分はこうして、ノラ猫のように、担当医師たちの目を掠めて(殆どの医師は車で通ってくる)煙草を吸う時間帯を狙って一階まで出掛けていける。(喫煙所が駐車場だから、ヤバヤバ)一度、ガンで入院当時、担当医師にバッタリ出会いコッピドク叱られた。
特に、呼吸器専門の美人女医さんは「煙草嫌いで有名」なのだが、この人も馴染みの担当医師の一人だから、なんとなく怯えてしまう。…ここの病院は、妻の足の骨折(整形外科にひと月近く入院)自分の肺炎(20日内科に入院)、悪性リンパ腫のガン(内科の個室に半年入院)…の経歴で相当慣れてはいる。
…今朝も、一階の売店へ朝刊を買うついでに喫煙室へ…そして、自分は見ていただけだが、妻の昼飯と付き合って、レストランへ(腹が悪くなければ、コーヒーフロート&ハバロアを注文するのだが)
病室で寝たきりの何人もの病人を、チラリと眺めて通り過ぎるたびに、こうしてフラフラでも、「歩けるという幸せ」を感じてしまうのだ。杖をついてヨロヨロと、看護婦さんに支えられて老人がトイレに入る。看護婦さんも一緒に入って、大便の排泄の世話だ。「優しく、厳しく語りかける声が聞こえる」。本当に重労働だな。
…その上、ここの病院も経営上、人員減らしの嵐が吹き抜けているらしい。
歯科は閉鎖になったし、看護婦さんの顔にも疲労が滲んでいる。
せめて、国民福祉の最前線である病院、
タップリした予算が回せないもなのかな。
軍備&他国の援助などの金は湯水のように流れていく日本‥
ギリギリ最低生活自の国民や瀕死の老人達が犇めいていることもお忘れ無く。
★★★
AM 08:33:21 |
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2004年09月16日 【食止め中】の呪わしい掲示
★★★
入院四日目…自分のベッドの枕元に、「食止め中」の大きな赤い字の掲示…
なんだか情けない。
担当の医師が言った「蒲原さんは、自分の好きな物だけ食べようとする。それでは、栄養士や看護婦達の治療計画を無視することになります。今は絶対食べてはダメですよ。」
(前に、ガンで半年個室に入院していたとき、ウニ・刺身など差し入れて貰って、食べていた所を再三見られているからな)
…やっと窓際のヘッドが空いたので、引っ越しだ…急にベッドと広い窓との空間が余分に広がり嬉しくなった(これなら、よく眠れるかも…病人はチョッとの環境変化で気分がコロコロと変わる)
点滴台をゴロゴロ引きずってのトイレ通いは疲れたが、ようやく下痢も下火になってきたようだ。ただし、体力消耗状態だから、肺炎でも併発したらオシマイだ。煙草のせいか咳も酷くなっている。(煙草のことを知って妻が烈火のように怒るが…病院の売店で煙草を売っているのだから矛盾だな)
やることもなく、朝刊をひっくり返して読む‥後は、退院してからやるべき楽しいことを考えながら、ポタリポタリと落ちる点滴の光る玉を見つめて過ごす一日…
…帰れたら☆PCを触って「バリ島日記」だけは、記念にHPに組み込んでおこうか☆「手作り旅のHP」にバリ島の旅をなんページ、どんなタイトルで組むかな(1,妖怪の故郷バリ、2,フォーシーズンズのホテル、3,海の寺・水の寺。象の寺、4,芸術の村バリ島)これでHPは200ページを越えてしまうな。
…あれ、カーテンを開けて外を覗くと、今まで見ていない風景が六階から広がっている。長くいた個室と反対側なのだ。大通りが見え、大勢の若者達が足早に通り過ぎていく…ここは、学生街でもあるからな…
…学生の頃、周りの人たちの視線が全部自分を見ている様な錯覚で、いい気な気分で町を闊歩していたものだったな‥ショーウインドに映る自分の颯爽の姿を横目で見たりして‥…
異性を引きつけようとする鳥たちの踊りさながらの意識の固まり…女性達がみんな妖精のように見えた一時期…
世の中の男と女のドロドロ醜悪な部分など、目にも入らなかった。
あんな純粋さが懐かしい様な愚かしいような…
一瞬の窓からの情景も病人の神経は、とぎすまされて、
過ぎた日々を悲しく思い起こさせる。
再び、転がったベッドで眺める点滴のチタンチタンが、酷い哀愁を乗せて胸をいっぱいにしてきた。
★★★
AM 08:10:11 |
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2004年09月15日 バリ島で浮かれすぎの感染症か?
★★★
いつもなら、頻繁のイソジンガーグルによるウガイと、外出ごとの手洗い…
マスク着用で抗ガン剤による抵抗力の低下に対処してきたのに…
うがい薬も殺菌剤もバッグに詰めたのに、心に隙間が生まれ、
バリ島では、一度もウガイすらしなかった。
「喉もと過ぎれば…」の諺どおり、バカで間抜けな自分だったと、病院のベッドで反省しきり…幸い医師たちは、急性胃腸炎との診断で、一応は安心したのだが…点滴だけの暮らし…熱の事もあり三日目で心は暗くフラフラだ。
「看護婦さんたちは、まさに天使だな」半ば痴呆化した老人・身動き出来ない老人の看護を優しくてきぱきと。食事の面倒から下の世話まで…自分は病人と言っても、歩けるだけ幸せなのか。
抗ガン剤八回で何とか命を繋げたのに、「人間何にでも慣れてしまって、平凡な日々にブウたれて我が儘が募る」というのは人間の一般的な弱さだな。なんでバリ島なんかに行く気になったのかな。雑誌などが宣伝している「段々田んぼの緑、キンタマーニの山と湖の癒し」なんかに好奇心が刺激されたのか。
日本の東北地方にも、緑の田んぼが広がり、その背景に美しい山々が聳え、温泉がわき出る…安達太良山、アズマ連峰、那須連山etc…
ワザワザ、高い金を使って、往復14時間もひどく揺れる飛行機のシッポの狭い二人席でウンザリ…口に合わないインドネシア料理に腹が狂う。東北の温泉に浸かって優雅な日本料理を食べてたら、こんな風にベッドに横たわることは無かっただろうに。
…人の心はいっも、表と裏と明と暗が渦を巻いている…一方では、バリ島フォーシーズンズの優雅なホテルの思い出に楽しく浸り、一方では、悔恨の念が渦を巻いて押し寄せたり
…まして、ここは、死の臭いの立ちこめる内科病棟…自分の感情も台風〇〇号の暴風のように荒れる荒れる…また、煙草でも吸いに一階に下りていくかな。
…「よくまあ、ガンを宣告されての半年、
個室の生活に耐えられたものだ」と今はイライラしながら思う。
こうしてライラしているのは、早く退院したいと言う願いの印かな…
まだ、活力が残っている証拠なのかも…
★★★
AM 08:16:26 |
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2004年09月14日 入院の苦痛とバリ島の天国と
★★★
「アア!バリ島のウブドは天国だったなあ」…
と大部屋のベッドの上で、出来るだけ楽しいことを考えている。
心細くて耐え難いのか、個室の患者が大声で喚いている「オーイ!オーイ!カアチャン」…付き添いも来ていない重症患者かな。看護婦さんも叫び声に慣れてしまったのか、反応しない。
隣のお爺さんは、オシメ取り替えで、看護婦が細々と面倒を見ている。「本当に大変な仕事だなあ、天使そのものだ」と感心しながらも、暗い気分に落ち込んでしまう。鬱になりそうなので仕方なく六階の内科病棟から、一階まで点滴台を引きずりながら、エレベーターで降りる。
馴染みの清掃のオバサン(新潟十日町の人で色白のポッチャリ、オバサンじゃ可哀想)…「あら、また入院?今朝は、六階で仏様がでたから、気分が晴れないの」と言う。死人の出るのはたいてい六階の内科病棟。この頃、酷いのは、瀕死の老人ばかり…まるで姥捨て病棟だな。(自分もいつかは…と思うだけで気分が滅入る)
暫くベンチに座って御茶ノ水教会の緑の木々と壁一面に這う蔦を眺める…去年の今頃は、ガン患者として、絶望感を抱えて、同じベンチに腰掛けていた。(以前はここでも煙草が吸えたし、二階にも綺麗な喫煙室があったのに…)今は唯一となった駐車場の隅の一角にある喫煙所に向かった。重い扉を開け閉めするのは、点滴台を引きずっては大変だよ。
…ムギュッと扉と格闘していると、たいてい誰か職員が開けてくれる…喫煙所には医師たち看護婦たちで賑わっている。患者の自分が行くとバツが悪そうな顔はするが、やはり、煙草吸い同士?何かと譲り合いだ。…[病院は治療に専念するところ、喫煙室撤廃]という体勢には、勝てないらしい。
それにしても、立ち入り禁止の精神科病棟だけは、談話室まで喫煙OKらしい。心の安定には喫煙も必要という事なのか?ガン患者だって同じ事、日々の鬱々をせめて煙草で晴らしたいときもあるのにさ。(現代人は多かれ少なかれ、精神を病んでいる。まして、ガン患者なら尚更だ)
病室に帰れば、食事の合図「お食事の用意が出来ました。歩ける方は来て下さい」の放送…こっちは、錠剤三錠と点滴が食事代わり…食う面倒が省けてマアイイカと負け惜しみ…下痢・下痢では、何も食いたくもない。
午後から、心電図・胸と腹のレントゲン写真を撮ったが、結果は思わしくないらしい。入院しているから、すべてがパッパッと進行していく。これが外来だったら、何度足を運ぶことになるのか??
★夜、天井に不気味なバリ・ヒントゥー教の石像の妖怪が
カラーでニュッと顔を出し、うなされていたようだった。
バリ島の異質文化は、沢山の新しい刺激を心に残しているに違いない。
ガムランの音楽まで耳に鮮やかに残っているのだ。
★★★
AM 08:38:16 |
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2004年09月13日 バリ島天国から、入院地獄へ
★★★
バリ島から帰ってから、三日目、発熱9度・猛烈な下痢…「さては、
感染症にやられたか?」とフラフラしながら、御茶ノ水の病院へ。
内科は混雑していて、診察まで時間が掛かる…見かねた看護婦さんが外来特別ベッドに寝かせてくれた。待つこと一時間、血液検査の結果を持った馴染みの医師が、アタフタとベッドまでやってきた。
「炎症が酷いですね。直ぐに入院して下さい」…「エッ!入院!」頭が真っ白になった。インドネシアからの帰国者というので、医師たちも心配顔…尻から器具を入れて便など取られて痛い痛い…「ヒデェ事になったな」と六階の五人部屋に連れて行かれた。
隣は、寝たきりの老人と白内障の手術後の中年男性に挟まれて、狭い部屋。カーテンを巡らせばまるで繭の中だな。時々、看護婦が老人のオシメを取り替えるたびに異常な臭気が漂ってくる。まあ、こちらは一週間絶食だから、別に臭いなど我慢々々。
…下痢・下痢…一番はずれの病室だから、トイレは遠い。点滴台を引きずってガラガラトイレは辛いよ。まあ、去年の今頃、ガン患者で個室に半年暮らしていた事を思えば、心の負担は軽いけど…あの頃は、鬱々とした気分で死の影に怯えていたのだが…
馴染みの看護婦さんが次々と現れた「私が汗まみれで、働いていたのに、バリ島なんか行ってきて…クヤシイ!」なんて冗談まで言う人も…担当医師は、ガンの時、世話になった胃腸専門の短気な医師(患者の心の自由を大事にしてくれる医師で、看護婦と共に陰でスナフキンと綽名を付けた)「一週間もいれば大丈夫」と言ってはくれたが…
廊下でかって、急性肺炎の時、世話になった美人女医さんと出合った「バリ島で感染症を背負い込んだのかも…」と言ったら、「バリ島は二回行きましたよ。インドネシア料理は大好き!」「エッ!口に合わず殆ど食べられませんでしたよ。ホテルはフォーシーズンズ」「そんな高い所、泊まれないわよ」……
血液内科・呼吸器の美人医師・胃腸専門のスナフキン、三人の医師が心配してくれるのも悪性リンパ腫のガン患者で、半年個室暮らしをしたお陰?なのかも…大部屋というところは面白い。段々と同室患者の態度が変わる「ガンで半年!それじゃ病院の主ですねぇ」
…夜は眠れない…仕方ないから、バリ島の楽しい旅の思いを頭に描きながらウツラウツラと…ウブドのプール付きの美しい部屋、ブンガワンソロの竹のメロディ、海の寺院に落ちる夕日、バロンダンスのロマンetcなど…だが眠りに落ちると無数に立っていた怪奇なヒンドゥー教の石像が妖怪になって夢に現れ、汗びっしょり‥バリ島、そこは、妖怪のふる里でもあったのだ。
★こうなったら、心の鬱々を追い出すことだが、
「プラス志向」なんて簡単に言うが、
病院生活に明るさはないよ。
夕べも、個室の一人が簡単にあの世に旅立って、
死体は目立たないように処置され、
秘密裏にはこばれていった。
★★★
AM 09:45:17 |
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■
2004年09月12日 バリ島の最高のホテル「フォーシーズンズ・ビラの部屋」
★★★
バリ島も不安定だ。
2002年にはテロ爆発で200人以上の犠牲者がでているし、
近頃は、グラフィ空港近くの繁華街クタ・レギャン地区での、
日本人を狙った犯罪が多発しているとか…
こんな時には、無理をしても高級ホテルを選ぶ事にしている。ウブドでは、「フォーシーズンズ・サヤン」海の近くでは「フォーシーズンズ・ジンバラン」に宿泊した。
★ジャワ民謡の「ブンガワン・ソロ」のメロディが繊細な竹の楽器に奏でられ、下を流れる川のせせらぎの中に消えていく…【♪♪ブンガワンソロ涯しなく♪清き夢のせ流れゆく♪父母も若き日頃ともに聞きし愛の調べ♪星は移りゆき世の人は変われど♪愛はとこしえにただひとすじ♪ブンガワンソロ涯しなく清き夢のせ流れゆく♪♪】
ここは、バリ島のホテル、ウブドのフォーシーズンの夕暮れのレストラン。青々とした小さな段々田んぼの中を、部屋から歩いて数分…楽団が目の前で演奏してくれた。アンコールを叫んだら、日本の曲、月の砂漠・カラタチの花なども演奏してくれた。竹の楽器はなんて繊細な響きなのだろう…
レストランを出て、暗いあぜ道で鰐の彫り物のあるベンチでボギー車を待っていると、まるでトトロの猫バスのように目玉を光らせて、ボギーが部屋まで送ってくれる。
…空港から部屋に着いたときは、真夜中だった。暗い田んぼの中に部屋の標識だけが薄ボンヤリと…ポッカリ空いた地中の階段を下りていく「エッ!まるでエジプトのツタンカーメンの墓の入口じゃないか!!といささか戸惑ったが、扉を開けてビックリ…
専用の小さなプールが青く光り、広い広い部屋には真っ白い蚊帳がベッドを覆っていた。ここはなかなか取れないビラタイプという一戸建ての家なのだ。家の前には、熱帯樹林が茂り、美しい鳥たちが遊びに来る。プールの傍の長椅子に体を伸ばしていると「もう、何処へも行かなくてもイイヤ」という気分になってしまった。
ロビーの方に行ってみようと、階段を上ると広いテラス‥ハスの花まで咲いている…ホテルには日本人も常住しているので我が儘がきく。「来年もビラタイプがいいな」と言ったら「私に言ってくだされば…」と。
何しろこちらは、ガン患者…こんな癒しの環境があるのは有難い…それから何日かは、JTBの専用車で現地ガイドと夫婦二人だけの観光地巡り…お盆祭りの最中のことでいろいろ面白かった。
★…数日後…海の近くのフォーシーズンホテルに移った。ここもまた、一戸建てのシャレタ部屋、一応海に降りていったが、空港が近いせいか、海は泥土で汚れ綺麗とは言えない。部屋の小さなプールサイドでノンビリとしていた。
入口にはヒンドゥーの仏像、部屋にも仏像、プールの噴水も怪獣面の石像が水を吹き出すし、外のシャワー室にも大きな怪奇面の石像が…慣れない内はどうも落ち着かない。
レストランの池にクロコダイルの目玉がギョロリと…そうだここは熱帯地方なのだな。ホテルの中で「ガムラン音楽」「バロンダンス」など催し物が用意されている(丁度、バリ島のお盆の季節だったので、数は少なかったが…)
★「HOTELライフでノンビリと」と思って出掛けたバリ島の旅…
JTBの現地ガイドと気があったせいか(彼は日本で暮らしたことがあり、奥さんは兵庫県出身の日本人だ)
毎日、観光・観光で出掛けてしまった。
お陰でバリ島の殆どは見尽くしたような…
だが、また来年、バリの乾期にもなれば、再び訪れることだろうな。
★★★
AM 06:29:05 |
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■
2004年09月11日 バリ島はヒンドゥー教の寺々々
★★★
バリ島は、東京都の約2.6倍の広さ、
人口は312万人という。
インドネシアの人々の殆どがイスラム教なのに、
バリ島だけは、九割の人たちがバリ・ヒンドゥー教徒なのだ。
ここのヒンドゥー教の文化圏は、日々の暮らしが神々を敬うことで成り立っている。家々の庭には、寺かと見間違う仏塔が建ち並んでいて、丁度お盆の季節に出合ったせいか、派手な飾りが町中を覆っていた。
街角の仏像は布で飾られ、先祖の霊を送り迎えする竹飾りが、家々にニョキニョキと立っていた。女性は派手な服に着替え、頭の上に果物大盛りの籠を載せて、ゾロゾロと寺院に赴く。
黄金に飾られた正義の怪獣バロンの人形が村人に囲まれて、アチコチの道路に現れる。村の集会所には、5mはありそうな魔女ランダの人形が飾られ、やがて火を付けて燃されるという…ちょうどいい時期にバリ島を訪れたのかも…
それにしても、無信仰な自分には、ヒンドゥーの神々はチンプンカンプンで分からない。三大神シヴア・ヴイシュヌ・ウィディといった神の他に、最高神サンヒャン・ウィディという神までいるという。(現地の古い神との融合かな)
JTBの現地案内人と、沢山の寺々を巡ったのだが、それぞれ個性があり、ハハアとその場では感心したが、解説など殆ど頭に残っていない。
…海の中の寺院…聖なる泉の湧く寺院…堀に囲まれた城郭の様な寺院…猿の群がる山の寺院…象の洞窟のある寺院…黒い仏塔が建ち並ぶ寺院etc、etc…
あんまり沢山連れて行かれたので、記憶がかえってかすれてしまうものだな。共通なのは入口に立つ「割れ門」と建物の配置ぐらいかな。
☆一際美しかったのは、海の中に浮かぶタナロット寺院だ…映画「エマニエル夫人」の舞台になったこのあたりは、夕日の美しい場所としても名高く、観光客がドドッと押し寄せる。
みんな岩場に腰掛けて荘厳な落日を眺め、海の神が祀られ、白蛇のいる寺にお参りするのだが、干潮のスキマを縫って近づいていく。
坊さん達がお布施を取って、お清めをやってくれる。わき水で顔を洗いお布施を納めると、おもむろに額に印を付けてくれるのだ。
高台から眺めると、夕日が大波に映えて美しかったが、シッッコイ物売りには、相変わらず悩まされ続けた「絵はがき十枚で千円、千円」何処までも付きまとってくる。
☆バトール山(1717mの火山で917年と1926年に大噴火、六万の家と2500の寺院を破壊したとか)の高原にある黒い塔のニョキニョキと立つ大寺院…
やがて285個の塔が立つのだという。「山の上に寺を造れ!」という神のお告げによって、今も作り続けられる寺院…人の気配が無ければ不気味でいられないな。
☆象の洞窟のある寺院ゴア・ガジャ…ポッカリ開いた洞窟の入口は魔女ランダの口か?暗がりに三神を表すという石の男根がニョキリ、奥には象の頭を持つカネーシャ像がボンヤリ見える。
広場には、古い六体の女神像の立つ沐浴場があって、日本人観光客が群がっていた。11世紀頃の王朝時代に作られたものとか。
こちらの寺々は、異質文化のせいか、
日本の寺のように死の臭いや暗さを感じさせないが、
これだけ回れば、こんどバリ島に行ったときには、寺巡りはもういいな!
熱帯特有の植物や鳥たちでも眺めて、
フォーシーズンホテルのビラタイプの部屋でノンビリしているのが
(部屋に専用プールもあったし…)癒しになるかも…
そう言えばクロコダイルの赤ん坊がノソノソ這ってもいたっけ。
★★★
AM 09:45:48 |
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2004年09月10日 バリ島の芸術村はガメツイし割高になる
★★★
ウブドの美術館は、ヒッソリトしていて、
伝統の絵画が沢山展示されていて楽しかった。
特に、聖獣バロンや魔女ランダの登場する祭りの
細かい絵は魅力があった。
そんなわけで、いろいろな芸術村をJTB現地ガイドの案内で、訪れてみたが…ユックリと見ていたいのだが、
店員がしっつこくついて回り「買え!買え!二つなら安くする」とたどたどしい日本語で喋り捲る。
☆銀細工の村…とくに五月蠅い現地の男、アレヤコレヤと買わせる算段…ゆっくり見たかったが、エイ、面倒だと「踊り子の線細工」の額入りを一つ買った。
☆ジャワ更紗の村…工程を説明してくれるのは有難いが、商品展示の場所にくれば、「要らない」とは言い難くなる。妻がプリント更紗のシャツを一枚買った。
☆木彫芸術の村の店が、礼儀正しく感じが良かったな。巨大な彫刻群の写真も撮らせてくれたし、やせ細った「お米の女神」は魅力的でウットリと見入っていた。
ここで、優しい顔の50センチほどの女神像を見つけ、妻が値段の交渉をしていた。
随分負けてくれて三万円(245万ルピア)ほどで買いご機嫌だった。感じのよい店の女性は、値引きの権限をもっているから、多分店の娘さんかも…
帰りに一緒に記念撮影までとり、オヤジサンまで挨拶にきた。
☆絵画村の店は一番ガメツかった。すでに日本人の五人家族連れとトラブルの最中、
「観光の途中だから、帰りまでに包装をしておいて」という日本人…「保証金を置いていけ」という店の主人‥
「送るのだからベニヤ板で絵を覆って」と主張する家族‥「それなら10ドルうわ乗せだ」とゴタゴタ‥
日本人家族は「帰りに寄る」と出ていったが、そのあと店の中は血相変えた店員達が大騒ぎ
「タクシーの運転手に連絡しろ!」…こちらは、二枚選んで買うことにした小さな絵を持ってウロウロ…
金の持ち合わせが少なかったので、カードで支払う事にした。「カードだと3%の手数料が掛かる」という。
内心「何が芸術だ。ガメツイだけじゃないか」とムカムカしてきたが、そこは押さえてその通り支払ったが、
「カードの読み取りでもされたのじゃないか?」と不安を暫く引きずってしまった。
インドネシアが、不況なのは分かるが、日本だって不況の真っ最中だ。来る日本人が全部大金持ちなんて噂は、早く払拭して貰いたいものだな。
現地の案内人は、何となく店とグルのような気がして、買い物についての相談などしないほうがよさそうだ。
旅行案内書にも、明記してある「工房直売は割高、
ツアーガイドに中間マージンが渡る。
その額、数十パーセント」というから驚きだ。
銀細工・絵画・織物・彫刻全てガイドのあんないした工房で買ったから、
ガイドの懐にはガッポリと…
帰りにガムラン音楽のCDとカセットテープをくれたのは、そのお礼だったのか??
★★★
AM 08:28:41 |
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2004年09月09日 バリ島キンタマーニの押し売り
★★★
バリ島から帰って三日目、「高熱と猛烈な下痢」…
病院に行ったら、インドネシア帰りという事で、医師団は俄然緊張!勿論、即刻入院、
尻から器具で便の精密検査、一週間の絶食と点滴が続くことに…
ヒェッ!ベットに寝たきりで遂に十日間…結果は、急性胃腸炎(食い物と水アタリかな?別に屋台で食った覚えはないし、生水飲んだ覚えもない)…
なにしろガン患者は抵抗力が無く、感染症に弱いのだから、当然の結末かな??と★
「キンタマーニ」と言われるたびに、ツイふきだし妻につっつかれる。キンタマーニ蜜柑キンタマーニ珈琲…
キンタマーニ高原とガイドが繰り返す…
それほどバリ島の観光名所なのだ。
デンバサールから北へ68キロ、「キンタマーニ高原」に降り立つと正面に、デデンと1717mの活火山パトゥール山の展望が開け、雄大に広がる麓には、「バリ島の水がめ」と言われるパトゥール湖が広がる。
景色を眺め、写真を撮る間も無く、強引な物売りが日本人目がけて殺到する…
それを逃れ見晴らしの良いレストランの窓際の席に案内されたのは、JTBの現地ガイドの顔のせいだろう。
ホッとして、バリ料理のバイキングを見渡すが、どうも、自分の口には合わないらしい。
僅かに、炭火の上で焼いた小さな豚の串焼きぐらいがうまかった(こんなことでは、帰るまでに、やせ細ってしまうよ)
…景色も青空ならさぞ美しいのだろうが、生憎、山頂付近は雲に覆われていた。また来年、キンタマに来ようと言ったらまた小突かれてしまった。物売りを避けて、ソソクサと車に乗り込んだ。
バリ島に来て、旅行パンフで喧伝されている「ライス・テラス(段々田んぼ)」を見ないのでは、と思いガイドに注文したら、山間の道をくねくねと……
なるほど能登半島の千枚田も天草の「耕して天に至る畑」も、これには敵わないよ。
デジカメ&ビデオ片手に外へ出ると、なるほど観光客の群れ…
日本人&白人…カメラを構えていると、現地の物売りがチョンチョンと小突いてくる。
「千円、千円!二つで千円」大人も、子どもも疲れて血走った顔顔…
粗悪品だと分かっているが、手を振って断り続けるのも辛いしイライラしてくる。
彼らは、決して白人にはしっつこくしないし、近づかない(オランダに支配されていた時代のコンプレックスなのかな)二カ所ほど場所を変え、慌てて写真を撮って、車内に逃げ込んだら、血走った黒い顔が車内に迫ってきた「千円、千円、二つで千円」…車内にまで入ってくるのだ。
現地のJTBガイドは、彼らを止める事はない。品物を車内に二つぶん投げて「千円!!!」と叫ぶ。よく見ると「蛙と蜥蜴が向き合った木彫りの蓋、中には4膳のお箸…へぇ悪くもないな」と面倒もあって、千円を渡して買ってしまった。
形は整っているが、塗料の悪さは最低だ。安物ニスの臭いが不快な気分にさせられる。とても、人にあげられる品物ではないな。…考え直せば、貴重なライス・テラスの思い出にマアいいかと納得した。
ホテルに帰って、フロントと喋ったら「いま、インドネシアは不況なのです」という言葉が心に響いた。「日本人は大金持ち」の噂が全島を覆っているらしい。
自分の仕事柄、汚れて真っ黒な顔の少女たちが、木製の小さな花束を翳して、「千円、千円」と走り回っていた黒い瞳が、悲しく迫って忘れられない。
観光客が来なければ、貧しくとも、平和な段々田んぼでのどかに暮らしていただろうに…
観光客というのは、全く自己中の勝手者なのだなと苦い思いが…。
★★★
AM 09:08:21 |
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