漫筆日記・「うわさとたる」
  澱みに 浮かぶ うたかたの 漫筆 ぷくぷく

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2008年08月20日  立派な肉体と幼稚な心


今年になってからだけでも、
北の湖理事長が、
ぎこちなく頭を下げる映像を見るのは、いったい何度目になるのだろうか。

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  若ノ鵬 大麻所持で逮捕
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警視庁は18日、大麻取締法違反の疑いで、
大相撲・間垣部屋の、ロシア出身力士、若ノ鵬を逮捕した。

調べによると、6月24日、
女性が財布を拾い近くの交番に届けたところ、
中にあったたばこから特有のにおいがしたため、成分を鑑定した所大麻であるとわかった。

財布の中には外国人登録証も入っており、所有者が若ノ鵬と特定された。

  〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


大相撲の現役力士が、
「警察に逮捕された」と云うのは史上初めてではなかろうか。

出来心と云うような一過性のものではなく、
「常習の疑い」も強いようですから、相撲界の衝撃の大きさが分かります。

ただし、これが、現役の力士でなく、
大都会のアパートの、隣りの部屋に住む、
ただのロシア人だったら、ニュースにもならなかったのでしょうけれどもね。

この事件を伝えるニュースの中には、
「若ノ鵬の個性」に付いて触れた報道もいくつかある。

云わく、
「若ノ鵬は素行の悪さで有名だった。
 夏場所では、負けた腹いせに、
 支度部屋の風呂場の棚を殴打して破壊。審判部から注意を受けた。」

或いは、
「出番前の支度部屋でヘッドホンから大音響で音楽を流して平気。」

又、
「先輩が胸を貸していたにも拘わらず、
 『疲れたから』と云う理由だけで、勝手に稽古を終え、自室に引き上げた。」

「遅刻常習」と書いた記事もあった。

そしてこれらの記事は、
その後に、
「師匠の間垣親方が、将来性が豊かと見て、新弟子時代から我がままを許した」と続けている。

私は大相撲の内部事情までは分からないから、何とも云えないが、
若ノ鵬の経歴を見ると、
わずか15才で、ロシアのレスリングチャンピオンになっている。

そのまま、日本の大相撲にスカウトされ、18才の時には十両昇進。

十両と云えば、立派な関取、
関取ともなれば、付け人の二・三人も付き、殿様気分だろう。

つまりは、それほどの修行もせず、
大した苦労も無く、出世をしてしまった分けで、
これでは、どうしても「人間的に甘くなってしまうだろうな」、とは思う。

実際彼は、警察の調べに、
「日本で大麻が禁止されていることは知っていた」と供述しているそうだし、
それにも拘わらず、
大麻入りの「財布を落とした」と交番に届け出ていたそうだから幼稚と云うか、ナンと云うか。

個人のプライバシーが尊重される現代で、
師匠に、「弟子の私生活まで管理しろ」と云うのも難しい。

間垣親方も、若ノ鵬のそんな幼稚さは承知していたのだろうが、
「金の卵に逃げられるのを恐れ」、
腫れ物にさわるように、
こわごわ扱っていたのだとすれば、
それは、
「師匠にとっても、弟子にとっても不幸なことだった」、とでも云うしかない・・・か。




PM 06:08:05 | Comment(0) | TrackBack(0) | [日記]

2008年08月19日  頂点と底辺

甲子園の熱戦も終わりましたねぇ、
これで甲子園を目指した球児たちの、汗にまみれた練習生活も終わることになります。

地方大会の一回戦でコールド負けしたチームも、
甲子園でベンチ入り出来なかった選手たちも、
「無念の敗戦」や「口惜しい補欠落ち」、
すべてを含めて、いずれは、懐かしい思い出となることでしょう。

なにより、三年間、過酷なクラブ活動を続けたことは、
大きな自信となり、これからの人生に、目に見えないプラスとなるはずですから。

大学やプロでの野球を目指すような、
ごく一部の生徒を別にすれば、
これからは、子供のときと同じ、趣味としての「楽しい野球」の始まりです。

話は変りますが、
今回のオリンピックで、柔道は、緒戦で負けることが多かったですね。

私はそうは思わないのですが、
これを「柔道日本の危機」ととらえて、
「日本の柔道人口は20万、それに対しフランスは60万人」などと云う記事も見かけました。

つまり、
「もっと、日本の柔道人口を増やさないとオリンピックで勝てない、」と云う論理です。

しかし、そうとばかりも云えないでしょう。

確かに「柔道人口が増える」ことは、
いい事だとは思うけれど、
だからと云って、それでオリンピックに勝てると云うのは、あまりに楽観的過ぎる。

現実にも、フランスは、柔道大国だけれど、
それでいて、今回のオリンピックでの成績は芳しくなかった。

それに対し、中国の女子柔道は強く、
「金メダル三個、銅メダル一個」と云う好成績だったけれども、
だからと云って、中国女性の柔道人口が多いとは思えないし、そう云う話も聞かない。

もし、中国の柔道人口が多く、
しかも、「底辺が広いから強い」とするなら、
中国男子が、「メダルゼロ」と云う結果になるはずが無いでしょう。

北朝鮮もキューバも好成績を上げ、柔道の強国であることを証明したが、
では、これらの国で、柔道人口が広範で、
学校のクラブ活動や町道場が活発かと云えば、そんな話は聞いたこともない。

別に柔道に限らない、
例えば、ロシアは伝統的にシンクロナイズドスイミングが強い。

連戦連勝、圧倒的な強さを誇るし、
その演技は見事で、技の切れ味もよくリズミカル、見ていて楽しい。

しかし、では、ロシアの水泳人口が多く、底辺が広いかと云えばそんなことは無かろう。

なぜなら、ロシアは夏が短くすぐ終わるし、
第一水に入れるような温度にならない国ですからね、

海や川で水遊びをする習慣のない国で、水泳人口が多いはずは無いし、
温水プールが全国に普及しているとも聞かない。

しかし、シンクロは圧倒的に強い。

底辺を広げれば頂点が高くなり、
「世界でも勝てる」と云うのなら、これらの国は、底辺が広くなければおかしい。

つまり、底辺と頂点は比例しない。

オリンピックで勝とうと思えば答は単純、
底辺など無視して、
頂点を目指すに足る、「すぐれたの素質を持つ若者だけ」を集めて、集中的に鍛えればよい。

その方法もシンプル、
全国の小中学生から、運動能力の高い生徒を選りすぐって集め、
それぞれの運動能力を精査し、その生徒がどの競技に適しているかを調べる。

あとは、それぞれの競技に振り分けられた生徒たちを競わせ、
食生活からトレーニング、私生活まで管理していけばOK、
国際的に通用する強い選手が出来あがる。

今はどうなのか知らないが、
昔、韓国では、
「高校で野球が出来る」のは、スポーツエリートだけだったそうです。

中学生で野球の素質があると認められないと、
全国に10ばかりしかない「野球部のある高校」への入学は許されない。

そのかわり、それらの高校の野球部に来るのは、
全国から選りすぐられた運動能力の高い選手ばかりだから、レベルは高く、競争も激烈。

競争に負けた者はどんどんふるい落とされる。

つまり、世界の多くの国では、
高校や大学でスポーツをするのは、
たぐい希なる素質を持った、「選ばれた者たち」だけなのです。

万年補欠や、いつも一回戦で負るようなレベルの素質では、
いくら野球が好きでも、野球部に入れてもらえない。

だから、日本のように、
好きなら誰でも、三年間「野球に打ち込める」と云うのは、とてもいいことです。

素質が無くとも、好きな部活に励めると云うのは、
貧しい国や、
一部のエリートのためのスポーツしかない国に比べれば、とても恵まれているのです。

日本の「クラブ活動」は、
「オリンピックで勝つ」には、効率的と云い難いが、
「健康な心と体を作る」のには、とても有効だし、友人を作り、仲間を増やします。

少なくとも、野球部で三年間頑張ったような選手ならば、
「引きこもり」や「ニート」と呼ばれるような人生を歩まなくて済むはずですしね。

日本では、よく見る風景ですが、
いい年をしたオジサンやオバサンが、
市民グランドで、野球をしたり、テニスに興じていたりします。

あれは、とてもいい風景ですが、
それは、高校時代クラブ活動で練習した人が、
地域スポーツのリーダー格となって楽しんでいるからです。

柔道や野球をする人が多いのは、
「オリンピックに勝つため」でなく、
平凡な運動能力を持つ、「大多数の人のために、いい事なのだ」と、私は思います。




PM 05:13:28 | Comment(0) | TrackBack(0) | [日記]

2008年08月17日  補欠

高校野球のテレビ中継を見ていると、
必ず、アルプススタンドの応援風景が映りますね。

あそこで応援するのは楽しくて、気持ちの良いものだそうですね。

周囲が全員母校の応援だし、
いくら大声を出しても気兼ねがいらない。

学校は勿論、家庭でも、あんなに大声を出せる所は無い。

野球というのは、テレビで見ていると、
ハラハラしたりイライラする時もありますが、
スタンドで応援してると、開放感があって、そんなにいらつかないものです。

負ければ、確かに残念ですが、
テレビを見ながら応援していて負けるより、じめじめしない、
むしろ、「まぁ、一生懸命やった結果だから」と、拍手したくなる。

勿論、勝てば全員で、達成感を共有できるから喜びは倍増する。

我が息子も、高校時代、
甲子園で母校の応援をした時、
「アルプススタンドの応援は楽しい」と笑ってましたが、

その気持ちは、よく分かるような気がします。

処で、テレビで、そのアルプスの様子が映し出される時、
ユニフォーム姿の高校生たちが一番前で、熱心に応援している。

あれを見て思うのですが、
「親御さんは、あの映像を見て少し切ないものがあるのではなかろうか」と思ったりする。

我が最愛の息子がスタンドで応援している、
テレビに映るのは嬉しいけれど、出来れば息子をグランドで活躍させてやりたかった。

そう云う、
「喜びと切なさが交錯して、少し複雑なのではなかろうか」と勝手想像したりするわけです。

「我が子をベンチに入れてやりたい」、
「出来うるなれば、我が子を試合に出してやりたい」、

かなわぬ願いとは知りながら、我が
息子が懸命に応援しているのを見ながら、そう思うのではなかろうか、と。

甲子園に出場するチームは地域でナンバーワン、
そう云う学校なら、ベンチ入り出来ないとは云っても、野球の技術は相当なもの。

おそらく、中学時代は主力選手だったはずです。

中学では、
晴れやかな顔で活躍していた息子が、今は、スタンドで声を枯らしている。

きっと、これは、子を持つ親にしかわからない哀愁です。

そして、甲子園から帰ってきた息子さんに言うのでしょうね、
「惜しかったね、でも三年間やめずによく頑張った、ご苦労さん」と。

その時の、はにかんだような息子の顔を見て、この子を育ててきて良かった、と、
親にしか分からない幸せを噛み締めるのでしょうね。



PM 01:05:10 | Comment(0) | TrackBack(0) | [日記]

2008年08月15日  超満員


オリンピックは今日から、いよいよ陸上競技、
待ちかねたファンでスタンドはぎっしり、観客がこぼれそうな入りでした。

お盆とあって、大阪でも人出はピーク、
海水浴場やプールは人の波、
大阪最大の遊園地USJは、四千台以上収容できる駐車場がほぼ満杯状態。

甲子園球場も超満員、
準々決勝二試合が行われましたが、いずれも熱のこもった好ゲームでした。

四つの学校とも、好投手がいて、打力がある、
守備が鍛えられているから、自然、試合内容が引き締まる。

処で、第一試合
「報徳学園 対 大阪桐蔭」は、どちらが地元チームか迷うところ。

実況のアナウンサーは「地元対決」と表現するようで、
それで別に構わないのですが、
甲子園球場は「兵庫県西宮市」に有るから、
厳密に云うと、
「兵庫県代表で、学校が西宮市内にある報徳学園が地元」と云うことになります。

報徳学園から武庫川沿いに堤防道路をたどっていけば、
高校球児なら、トレーニング代わり、
ランニングでも、小一時間で行いけそうな距離なんです。

地元なんだから、
応援や熱の入れようがスゴイかと云えばこれがそうでもない。

だいぶ昔になりますが、
報徳学園が金村投手を擁し、甲子園で夏の全国優勝をした時があった。

当時からそうでしたし、今でもそうですが、
出場地域によっては、
優勝した球児たちを英雄扱い、
旗行列の中をオープンカーでパレードなんて報道を目にすることも多い。

あの時、私は、西宮市在住、
報徳学園の、ごく近くに住んでいたのですが、学校の様子は普段と変らなかった。

大会前に盛大な壮行会が行われたとも聞かなかったし、
勝って帰って来ても、優勝パレードどころか、派手な祝勝会もなかった。

校内では行われたのかも知らないが、
町内会への参加要請は勿論、
連絡もなかったから、
もし、行われていたとしても、ごく地味なものだったのだと思う。

報徳が優勝した時は、
地元として
「もうちょっと騒いでもいいのに」と思ったものだが、
逆に、最近では、
「高校生のことなんだから、あの方が良かったのだろうな」と思うようになりました。

彼らの人生は、これから始まるのですからね。




PM 05:45:43 | Comment(0) | TrackBack(0) | [日記]

2008年08月14日  祝い歌

最近、スポーツのビッグイベントで、
試合前に人気歌手が、「君が代」を独唱することが多くなりました。

あれはきっと、アメリカのスポーツイベントで、
有名歌手が「星条旗よ永遠なれ」を歌っているのを見て、取り入れてるんでしょうね。

でも、広い会場で、
ポピュラーソングの歌手が、
いくら一生懸命、君が代を歌っても、失礼ながら、あまり映えない。

聞いていて、気の毒になるくらい。

あれは、歌手の能力の問題ではなく、
そう云う歌手を起用した間違い、
「主催者側のミスキャスト」だと、私などは思うのですよ。

「君が代」と云う歌は、
日本の人気歌手の多くが使う歌唱法、
「感情を込めて切々と歌う」のには、まるで適さない歌です。

歌詞にしてもそうです、
あれは、愛の歌でもないし、別れの歌でもない、
この世の目出度さが永遠に続きますようにと願って歌う「祝い歌」です。

祝い歌とは、
お正月や結婚式のような、目出度い席で歌う歌、
つまり、この世の目出度さを「寿(ことほ)ぐ歌」です。

昔、結婚式によく歌われた
「高砂や〜」は、長寿や永遠の幸せを願う内容で、典型的な祝い歌。

あれは、元々、
能楽で歌われる謡曲(ようきょく)ですから、
「歌う」と云うよりは「謡(うた)う」と表記するべきなのでしょうけれどもね。

君が代も、祝い歌ですから、
「喉を絞って切々と歌う」のではなく、
体全体を使い、腹の底から声を出すように歌うのが良い。

背筋を伸ばして、腹に力を入れ、ヘソから声を出すような心持ちで歌うのが良い。

やってみると分かりますが、
そう云う歌い方をすると、歌っている内に、どんどん気持ちが乗って来ます。

そうやって歌った後は、実に気分爽快になります。

伴奏も、
雅楽(ががく)に使われるような楽器がよいのかなと思う、
つまり、祭などの時、社殿で演じられる神楽(かぐら)のような伴奏。

いちど、何処かのスポーツイベントで、
雅楽と謡曲で「君が代」をやってみたらどうかな、と云う気がするのですが、

・・・・・でも、まぁ、やるはずないか。(笑)




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