先日、2匹飼っていたどじょうの1匹が皮膚病で死んでしまった。でも、残ったもう一匹はかなり生命力強そうだったので長生きすると思っていたのに、1週間ほど前から死んだどじょうと同じ様に体に綿のような白いものがついていた。
「やばい、同じ病気だ」
ネットで調べると、どじょうは薬には弱いので「塩浴」が良いと書いてある。でも、どれくらいの濃度にすれば良いかは書かれておらず、適当に水槽に塩をパラパラ。
でも、その甲斐なく、ここ数日は餌も食べず、日に日に弱ってきた。
3日前は白い綿みたいなのが少なくなって、お腹の周りが黒っぽくなっていた。
そして、2日前は下半身全部が黒っぽくなった。
黒くなっているのは、病気で腐り始めているんだろうか...
見ていると、下半身はうまく動かすことが出来ず、上半身をひねる力でなんとか下半身もひきずっている感じ。
「これは、もう長くないかも...」と覚悟していたら、朝起きてチビマリが泣きながら「ママ〜、ゲンちゃん(やたら元気なのでゲンちゃんと呼んでいた)が死んじゃったみたい〜」と駆け寄ってきた。
見ると、お腹を上にして横たわっている。
先日一匹目が死んじゃったときは、初めて「死」というものに直面して、とまどっていたチビマリ。
でも、動かなくなって、土を掘って埋めてお墓を作り
、「死んでしまうと、目の前からいなくなって、もう会えない」ということを学んだので、
今回は号泣。「いやだ〜、ゲンちゃん死んじゃった〜、そんなのやだ〜っ!!」と、しゃくりあげて号泣しているチビマリを見て「ああ、死っていうことを理解したんだな」と思った。
朝ごはんを食べて、「じゃあ、お墓を作ってあげようか」とゲンちゃんを見ると、「あれっ? 移動してる。しかも、お腹を下にして、何か普通な感じ」と思って、よ〜く見るとエラが動いて呼吸している。
「い、いきてるよ〜!!」と夫と娘に言って、3人でしばし凝視。たしかに、生きてる。さっきの姿はどう見ても死んでたのに、あれはいったい何だったの?
しょっちゅうゲンちゃんの様子をチェックしながら午後になる。
実は、明日から沖縄に家族旅行に出て、そのまま実家へ行って年末年始を過ごす予定なので、留守の間ゲンちゃんをどうしようか考えていた。
近所の人に預かってもらうつもりだったけど、ここに来て瀕死の状態。この状態で人に預けて、預けてる間に死んじゃったら、預かったほうも気まずいだろうし、かといってこのまま一週間も放置はできない。
どうしようかと気にしながら3時ごろにゲンちゃんを見に行ったら、ゲンちゃんは、
あきらかに私をじっと見た。そして、一度思い切り上半身をくねらせて、そのまま動かなくなった。
勝手な想像かもしれないけど、何か「バイバイ」ってその動きで伝えてくれたような気がして、私もしばらく動けずにじっと見ていた。
「死んだと思っても、また動き出すかもしれないし」と思ったけど、とうとう夜になってもお腹を上にしたまま息を吹き返すことはなかった。
私達が明日から出かけるという前日まで頑張って、しかもクリスマスの日に天国へ旅立ったゲンちゃん。
最後の数日は、どんどん体が黒くなっていって苦しそうだった。夫は「確実に苦しそうだから、安楽死させてあげたほうがいいんじゃないか」と言ったくらい。
私は「でも、
苦しくてもゲンちゃんは必死に生きようとしてるんだから、その意志を尊重すべきだ」と思った。本当に、最後まで必死にがんばっているのが、小さなどじょうだったけど感じられたのだ。
動かない下半身をひきずりながら、上半身だけで動こうとしていたその姿は、壮絶とも言えた。
「どじょうすくい」で我が家に連れられて来た2匹のどじょうは、数ヶ月で死んでしまったけど、チビマリに「死」ということを教えてくれたし、こんなちいさなどじょうでも、必死に最後まで自分の命をまっとうしようと頑張る姿を見せてくれて、はっきり言って私は感動しました。
ありがとう、つ〜ちゃん&ゲンチャン。
ちょっと感慨深い、クリスマスの夜となってしまいました。