鑑賞日記
舞台、ときどき映画、美術展、テレビ、ライブの感想です。

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プロフィール
名前アサコ
URLhttp://www.rodsputs.com
年齢28
性別
血液型O型
レ・ミゼラブル、ボレロ、大人計画、安室奈美恵が好き。感受性が貧しいので屁理屈になりがちな感想ですみません。

最新記事
2009年06月21日   万華鏡の視覚
2009年06月14日   流山児★事務所『ユーリンタウン』
2009年05月17日   劇団東演五〇周年記念公演『翔べ!イカロスの翼』
2009年05月06日   鹿賀丈史主演ミュージカル『シラノ』
2009年05月05日   ナイロン100℃33rdセッション『神様とその他の変種』

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2009年06月21日  万華鏡の視覚
@森美術館

ぽっかりと時間が空き、悲しいことに観たい舞台がなかったので、ひっさしぶりに美術館なぞに行ってみることに。どれにしようか迷ったけど、芸術的価値云々より体験型が楽しい左脳派の私になんだかんだいっても森美術館が合っている気がする。

電球が張り巡らされた円が並んだ道を鏡がはさむ、上海のタイムカプセル地下鉄を彷彿とさせるインスタレーション(カールステン・フラー)や、モールス信号で点滅する巨大シャンデリア(ケリス・ウィン・エヴァンス)、布でできたデカいけど風船みたいに軽やかな門(スゥ・ドーホー)、あと原美術館で個展やってたジム・ランビーの床の模様のインスタレーションなど、視覚に訴える作品が並ぶ。

期待していたほど、つまりはNTTのライト・インサイトほどではなかった。それでも、イヤホンガイドを聞かず、解説を全く読まなくてもそれなりに楽しめたので、これにして良かったと思いました。

PM 11:58:12 | Comment(2) | TrackBack(0) | [美術館・ギャラリー]

2009年06月14日  流山児★事務所『ユーリンタウン』
座・高円寺1
14:00開演 下手側2列目

「アングラとオフ・ブロードウェイのコラボ。これが正解!」と戸田恵子がチラシに寄せたコメント通り、オフからオンに進出した作品をいわゆる「ミュージカル」とは無縁の流山児祥が演出。そもそも翻訳ミュージカル研究家としてはマストな企画な上に、ニューヨークに初めて一人で行った初日に観て、宮本亜門演出の翻訳版製作の時にはちょこっと関わったりもした印象深い作品だし、アングラとか行き慣れないししかも高円寺なんて馴染みのない街にできたばかりの劇場だし若干敷居が高かったけど行ってみました。

ニューヨークで観たときには英語がわりとできない時期だったこともあり(波があるのです)ミュージカルを揶揄してるメタシアター的な構造の部分ばかりに目が行って、亜門版で遅ればせながら戯曲の暗さ、どうしようもなさ、新しさに気付いたものの、そこではやっぱりまだNYとの演出の違いに目を奪われて、今回初めて、戯曲の暗さこそがこの作品の核であることが分かり、アングラの文脈とかいまいちわかってないながらも、戸田さんの言う通り「正解」なのかもしれないと思った。実際、名前をアレンジしてアメリカの話じゃない感じにしてたり、その延長として訳詞にも翻訳くささが全くなかったりと、タモリの嫌いな要素は少なくとも見当たらず、それが逆にオリジナルの意志を損なわない結果になっていたように思うし。とか、いろいろな思いが去来するわけですが、なにせ月〜土の激務を終えての日曜観劇なので例によって睡魔との戦いがあり、今もこうして早く寝ないと明日からが辛いという切羽詰まった状況に追い立てられながら感想を書いているので残念ながら詳しくは書き記せません。

ただ、おそらく正解なのであろう作品の中で、私が一番ワクワクしたのって実は「Run freedom run」などの希望・決意・予感的な歌だったりして、結局のところ私はこういう新しいのよりもいわゆる「ミュージカル」が好きなんだなって思って、いや違うのでもこういうのもあっていいの、いろんな製作団体がいろんな形でやるのが健康的な状態で、四季自体がいいとか悪いとかじゃなく、四季が独占してるっていうミュージカル市場がやっぱりちょっとアレなのよ、と。まあそれも、翻訳って市場なのであって、生み出す側であるブロードウェイとはやっぱり違うものなんだけど。ああNY行きてぇ…

AM 12:52:28 | Comment(3) | TrackBack(0) | [翻訳ミュージカル]

2009年05月17日  劇団東演五〇周年記念公演『翔べ!イカロスの翼』
紀伊国屋サザンシアター
14:00開演 8列目中央

会社にいる時間が長すぎてあまり寝てない週日の後の日曜だったので、悲しくなるくらい眠くて、観劇中の眠気って波があるのがわりと常なんだけど、今回はもう、コンスタントにずっと眠かった。なので特定の場面を覚えていないとかではなく、話はちゃんと追えていながらも終始4割くらいの力での観劇となりました。

ただ100パーセント目覚めてた最後の20分ほどで思ったのは、あ、なんか、4割くらいがちょうどいいのかも?ということだったりした。実話を元にした原作があって、筋も主題もちゃんとしてるんだけど、新劇らしく、台詞とか展開とかややクドいのね。でもなんか、自分を見失った若者がサーカスっていう共同体に参加することで何かを取り戻すっていうのは今日性があるテーマで、異次元に飛ぶことなく真正面からそういうのを描くっていうのもまた新劇ならではなのかなとも思ったり。

キャスト雑感。伝説のピエロ役の南保大樹が良かった。入団したての若い時はなんだかそこそこイケメンなのに頼りなくて空気の読めない感じだと思っていたけど、今回はちゃんと役としてそこに居る感じがした。女優陣は一人もきれいな人がいない。本物のジャグラーの人たちにはもうちょっと華やかさがほしい気がした。

AM 12:12:09 | Comment(4) | TrackBack(0) | [劇団/小劇場系]

2009年05月06日  鹿賀丈史主演ミュージカル『シラノ』
日生劇場
14:00開演 2階2列目中央

つまんなかったー。雨だとか、GW最終日だとか、原作よく知らないわチラシも手元にないわで見通しが悪かったとか、開演前に折り込みで見た井上芳雄ついに井上ひさし作品に主演とか笹本玲奈の「ウーマン・イン・ホワイト」再演とかのニュースに対するちょっとした取り残され感で最初から気分がのってなかったとか、そうした条件を差し引いても尚、面白いとは言えない作品だったなー

エドモン・ロスタンの「シュラノ・ド・ベルジュラック」を「ジキル&ハイド」の脚本家と作曲家がミュージカル化、「ブロードウェイを刺激する」がキャッチコピーの自称・世界初演作品。ブロードウェイのプロが作れば必ず面白いってわけではやはりなく、面白さって何だろうってまた考えちゃった。何度も舞台化されてるわりに他のシラノ見たことないから断定はできないけど、結局のところシラノって男の生き様くらいしか見せどころのない話に見えたので、だったら冒頭のいろいろ詰め込み過ぎてよくわからなかった歌をもっとシンプルなシラノ説明ソングにするとか死んだ後にこんな男がいましたって群唱を加えて終わらせるとかしてもっとシラノにクローズアップすれば良かったんじゃないのとか、っていうかそもそも、鹿賀丈史じゃおっさんすぎ?とかいろいろ。それにしても今日の鹿賀さんはいいとこなしだった。歌は下手だしセリフは間違えるしシラノちっとも魅力的に見えないし。

やたらメロディアスなだけで全然印象に残らなかったとはいえ、一応ワイルドホーンというブロードウェイの一流どころが曲を作っているわけで、その彼とジキハイでもコンビを組んだブリカッスが脚本を書いているわけよね?ブロードウェイでこういった駄作を見たことがないのは、演出家の問題?プロデューサー?トライアウトの成果?はたまた単なる私のひいき目?わかんないけど、山田和也という演出家の仕事を良いと認識したことはいまだありません。

PM 08:28:42 | Comment(9) | TrackBack(0) | [オリジナルミュージカル]

2009年05月05日  ナイロン100℃33rdセッション『神様とその他の変種』
本多劇場
13:00開演 4列目下手

動物園の向かいにある、かかわる人が次々と消息不明になる家。「どうも、神様です」とかってのっけから客席に挨拶するホームレス(廣川三憲)。いじめに遭う子ども(みのすけ)、子どもを守ろうと次々と人を「殺す」母(峯村リエ)、その殺しを現実のものとするために借金と横領で作ったお金を「殺された」人に渡して逃がす父(山内圭哉)、いじめた側の子どもの両親(山崎一・犬山イヌコ)、山崎一との不倫の記憶を失ったまま再会した家庭教師(水野美紀)。

ケラ自身「いつにも増して異色」という今作、確かに「ナンセンス」とは一線を画す「不条理」劇ではあるような、特に、みんなが神ではないものに祈ったら神が嫉妬して家の中に雨が降ってなんとなく大団円みたいなラストなどはかつてない読後感を残すものではあったものの、誰が主役っていうんじゃなくそれぞれの抱えてる状況がいちいち掘り下げて描かれている緻密さとか、上級な日本語の齟齬が笑いを生み出す台詞とか、それをこれ以上なく的確に言うナイロンの役者陣とかっていう愛すべき要素は変わらぬもので、何より、胸に突き刺さる哲学が間抜けな言葉と同時並行で語られるために笑いながら泣けてくるっていう現象は、ナイロンを見ているときにしか起こらないものであると思います。

中でも一番私を笑い泣きさせるのは動物園の飼育員役の大倉孝二で、テレビとか他の人の舞台で見てるときは特に何も感じないけど、ナイロンに出てる大倉さんはほんと好き、と改めて思いました。

PM 08:28:13 | Comment(19) | TrackBack(0) | [松尾スズキ/ケラ]


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