鑑賞日記
舞台、ときどき映画、美術展、テレビ、ライブの感想です。

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プロフィール
名前アサコ
URLhttp://www.rodsputs.com
年齢28
性別
血液型O型
レ・ミゼラブル、ボレロ、大人計画、安室奈美恵が好き。感受性が貧しいので屁理屈になりがちな感想ですみません。

最新記事
2009年10月25日   こまつ座&ホリプロ公演『組曲虐殺』
2009年10月12日   東宝ミュージカル『レ・ミゼラブル』
2009年10月11日   NYLON100℃ 34th SESSION『世田谷カフカ』
2009年10月03日   大人計画『サッちゃんの明日』
2009年09月23日   G2プロデュース♯10『静かじゃない大地』

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2009年10月25日  こまつ座&ホリプロ公演『組曲虐殺』
天王洲 銀河劇場
12:30開演 2階2列目上手

井上芳雄が小林多喜二役。どう考えても無理じゃね?との予想に反してソツなくこなしていましたが、通して見た後、どうにも多喜二像というのがすっと見えてこないのはやはり、芳雄の演技のせいなのでしょうか。

チラシに書かれている拷問・虐殺のエピソードの方があとあとまで記憶に残ってしまいそう。なぜ彼がそんな恐ろしいことを怖れない青年になったのかを解き明かす、という触れ込みの舞台でしたが、そこまでして日本を変えたいと思う気持ちが私には結局伝わってこなかったな。29歳で死んだのか…という感慨は多少あったけど。

なーんてね。もっとちゃんと集中力を持って臨んでいれば伝わってきたのかもしれなくて、だとしたらほんと芳雄ごめんなんだけど、とにかくここ最近の私は観劇態度がなっていませんので…井上ひさし大先生が精魂こめて書かれた台詞、ほとんど頭に入っていませんもの。まあとにかく残念な観劇体験でした。

千秋楽、カーテンコールで涙する石原さとみ。そういうの、一番見たくない今の私であることよ(詠嘆)。

PM 08:49:07 | Comment(1) | TrackBack(0) | [三谷幸喜/野田秀樹/井上ひさし]

2009年10月12日  東宝ミュージカル『レ・ミゼラブル』
帝国劇場
13:00開演 2階1列目上手

この日記、「観劇体験記」って名前にしようかな。舞台を見てどう感じるかは、舞台自体の出来だけでなく、劇場とか座席位置とか客の入り具合とか、その時の自分の置かれてるフィジカル・メンタル両方の状況によって変わってくる。ということが、100回近く見ているであろうこの作品を観劇する際にはより顕著に表れる。

今日は、ぜんぜん感動しない日でした。「久しぶりである」という、前に一度達した重要な要件は満たしているんだけどな。2階最前列という俯瞰できる席も、久しぶりの観劇には適していると思ったんだけど。今回はパスしようとさえ思っていたところに降ってきたチケットだったっていうくらい、いま東宝モードじゃない自分的状況はさておき、ほかに考えられる要因は何でしょうか。

音響はすごくあるな。席のせいなのか何なのか、みんなの声が迫ってこなかった。オケの音も、なんかドラム系ばっかり聞こえてきたし。それでレミゼの世界に入っていくきっかけを逃してしまった私を、キャストの皆さんも誰一人として呼び入れてくれませんでした。

今井清隆バルジャンは、どうしちゃったの?っていうくらい淡々と。岡ジャベールには、良いも悪いも何も感じず…。初見・今井麻緒子ファンティーヌの下手クソさは今日のメンツでは逆にアクセント。歌も演技も見た目もどっこもファンティーヌじゃないのになんで?ジョンの奥さんっていうのはほんとなの?っていうかジョンはそんなことでキャスティングしちゃう人なわけ? 久々の坂本真綾エポニーヌは、アニメの人っていう先入観がこちらから抜けたのかもしれないけど、声のよさが前より素直に受け入れられて、切ない恋芝居もそこそこで、死ぬとこはちょっとだけ泣けました。

菊地美香コゼットは、初見だろうか見たことがあっただろうか。思い出せないけど、コゼットの可憐な浮世離れした雰囲気という貴重なものは持ち合わせているようでした。高音は、出ませんけれど。小西遼生マリウスは、確か初見。ただのイケメンかと思ってたら意外としっかり歌えていてびっくり。マリウスらしい可愛らしさもあったけど、なんだろ、なんかグッとくる表現は見当たりませんでした。駒田一・田中利花テナルディエ夫妻は、手を抜いているとしか思えないんだけど、本気だったのだろうか。宿屋のシーンはあの二人が面白くないと見どころナッシングなんだってばー。

さっきこまちゃんのブログを読んでいて、松原剛志アンジョルラスを見たって話が出てきて、どんな様子かた書いてて、「へえ、そんな感じなんだあ、見てみたいな」と思って、で、この日記を書くためにキャスト表を引っ張ってきて、驚いた。私、松原さんで見てたのね。ナイロンのところに書いたとおり、今の私には観劇人としての何かが欠けているので一概に彼のせいにはできないのですが、おそらく可もなく不可もないアンジョルラスだったのだと思われます。はあ…。いろいろな環境を整えて、蛇口な人たちのキャストの日に、もう一度見られたら良いなと思います。

PM 08:48:32 | Comment(0) | TrackBack(0) | [レ・ミゼラブル]

2009年10月11日  NYLON100℃ 34th SESSION『世田谷カフカ』
本多劇場
13:00開演 7列目下手

「審判」「城」「失踪者」というカフカの遺した未完の3作品の登場人物たちが世田谷を舞台に交錯しあう話。ああ、なんだかびっっっっくりするくらい、忘れてしまった。書かないと忘れてしまうからこの日記をつけているのに、見るだけ見て書かない作品が6本にまで膨れ上がると、どれがどうだったかもう本当にわからない。正直、6本分書くのが重荷でしかない、そんな今の状況がすごく、嫌。

でも確か、見た直後に誰かに自分で言った感想を思い出してみるに、最初なんだかすごく新しくて面白くて、見たことのないものに巡り合える予感にワクワクして、モヤモヤと演劇とのかかわり方を探っている今の私に理屈じゃなく「これだ!」と何かを差し出してくれるような、そんな作品という感触だったのに、毎日終電まで無駄に働いていた私の脳みそはやがて新しすぎる舞台についていくことができなくなり、後半は睡魔に襲われまったく何が起こったのかわからなくなった、という感じだったと思う。

不条理な世界のあの人たちは世田谷で何をしたんだろうか。できるならはっきりした脳みそでもう一度見たい。さらにできるなら、カフカの原作を読み、なぜか見逃している2001年にケラが描いたカフカの半評伝劇『カフカズ・ディック』のDVDも見てから臨みたいです。

PM 08:47:48 | Comment(0) | TrackBack(0) | [松尾スズキ/ケラ]

2009年10月03日  大人計画『サッちゃんの明日』
シアタートラム
19:00開演 8列目下手

蕎麦屋のサッちゃん(鈴木蘭々)は祖母(小松和重)と父(松尾スズキ)との3人暮らし。小さい頃に犬に足をかまれたせいで今もびっこをひいている。かんだのが地元の大金持ちの飼い犬だったために一生分の慰謝料が手に入り、お父さんは働かなくなる。酔って暴力をふるう父に耐えかねて母(家納ジュンコ)は祖父と関係を持ち駆け落ち。

犬の飼い主だった不動産屋で働く営業マンで脳性マヒの沼田(小松の二役)はサッちゃんのことが好き。サッちゃんのことを同じ障害者だと思っているけれどもサッちゃん的にはステージが違うと思っている。ある日沼田が蕎麦屋に連れてきた後輩ゴロー(星野源)は社長の跡取りで、社長が亡くした子供の身代わりとして飼っていた犬がサッちゃんに殺され、生まれつき鼻が黒くて犬っぽかったためさらにその犬の身代わりとして引き取られた元孤児。

サッちゃんの祖母がある日捕まえた頭のおかしな女はドラッグ中毒で、料理人の面接で来ていた痴漢の前科を持つヅケヤマ(皆川猿時)にクスリの入ったポーチを預けて警察に連行される。サッちゃんと親友つぐみ(猫背椿)の学生時代の先輩はダンサーで、つぐみは子持ちながらその先輩が好き。サッちゃんの30歳の誕生日の日、つぐみが先輩に会いに行くとそこにいたのはクスリ屋の道潅(宮藤官九郎)。ラリっているところにサッちゃんがやってきて、さらにはサッちゃんと誕生日を過ごしたい沼田もやってきて、沼田は常連客だったことが錯覚。脳性マヒの自分にクスリは不可欠だと主張する沼田。

サッちゃんが逃げ出して蕎麦屋に戻ると、ポーチを探したい道潅が追ってくる。そこでは祖父と心中して死んだことになっていた母が戻り、戻ったことで絶っていた酒を解禁してしまった父による暴力が復活し、母が父を縛り付けたところ。祖母がボケていたり、ゴローがサッちゃんを好きだったり、サッちゃんがヅケヤマに一目惚れしていたり、ヅケヤマは祖母に一目惚れしていたり、慰謝料はサッちゃんが既にエロサイトにつぎ込んで使いはたしてしまっていたことなどが発覚する中、道潅のボスの中国人(松尾の二役)が現れサッちゃん父を射殺、ヅケヤマも祖母を助けようとして撃たれる。サッちゃん母はヅケヤマからポーチを奪い、道潅とともに闇の世界へ去っていく。

店のテレビに映し出される、北朝鮮のミサイルが日本各地に着弾したというニュース。それは幸福追求党によるフィクションだった。生前葬が見たいという夢を叶えるため致死量寸前のクスリをのもうと道潅に分けてもらった粉がヅケヤマによって味の素に差し替えられていたサッちゃんは、ヅケヤマが開発したサッちゃん定食を食べることにする。明日から大変なことになる。でも明日のことは明日考えよう。演出の都合により、カーテンコールはないまま幕。

近親相姦、障害、クスリ、宗教と政治、北朝鮮。嗚呼、禍々しや。もうすぐ30歳とかエロサイトが好きとかって設定のサッちゃんに当初は自分を重ねそうになったりもしたんだけど、どんどん遠くなっていった。禍々しいの大好きだしすげー面白かったけど、障害者とか身近にいなくてよくわかんないしクスリもやったことないし、食と排泄の関係とかっていう松尾が普段からエッセイに書いてたりするようなことが一切の私小説的な形を借りず立派で過剰な物語になっていることに、なんかだんだん変なコンプレックスが湧いてきてしまって、自分と遠ければ嫉妬は生まれない神話は若い時だから成り立っていたのかもと思うと切ない。他人の表現を鑑賞することを趣味にするのはもうやめようか。

私には物語を編むことができないという絶望を粗筋を書きとどめることでなんとなく相殺しようとしてみたけど、どうだろうか。

PM 08:34:06 | Comment(5) | TrackBack(0) | [松尾スズキ/ケラ]

2009年09月23日  G2プロデュース♯10『静かじゃない大地』
本多劇場
14:00開演 16列目中央

やってることすら知らないくらい何の興味もなかったけど、野田のダイバーとセット販売されていて、最近ミュージカルでやたら活躍しているG2の作・演出だってことだけ分かったので、別に観てもいいかなあって、これ以上ない「たまたま」っぷりで久々に下北へ。佐藤アツヒロ、田中美里ら出演。

話は、違法じゃないはずの大麻の栽培をめぐる人間模様。裏で糸ひいてんのが広告代理店だったりするあたりとか妙にリアルで、普通に面白かった。んだけど、なんだろう?なんかこう、別に観なくてもいいや感が。演劇には舞台でないと表現できない方法を用いてほしい私としては、確かに題材はテレビでは難しかろうけれども、基本リアリズムな演出がどうにも物足りないのだろうと思います。G2さんは一体何をやりたい人なんだろう?そのあたりは何もつかめないままでした。

千秋楽だったらしく、カーテンコールでスピーチがあったりしてなんだか盛り上がっておった。某プロフェッショナルな劇団に反発を覚えながら携わっている身として、失敗で盛り上がるとはなんて稚拙な、と思う一方で、こういったお祭り騒ぎこそが演劇の本質なのかもしれないとも思う。常に天の邪鬼でアンビバレントな自分にほんと、うんざりだ。

佐藤アツヒロ。ジャニーズ出身ながら真面目に舞台をやっておる。しかし、あの通らない、ドラマを生まない声でなぜ?たまたま顔がちょっと良かったばっかりに歌手になって、売れなくなってたまたま舞台にきて、それでやれているんだからいいんだけど、職業って不思議だな〜と妙な感慨を覚えてしまいました。

PM 11:29:24 | Comment(2) | TrackBack(0) | [商業演劇/古典/プロデュース系]


第13回ホワイトニング中央区中央区賃貸

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